5月なのに最高気温が32度なんて日がやって来ました。
地球滅亡の日も近いと思います。
こんにちは!カトキットのボーカルあっけです。
どうしようもない幸せとはなんだろう。
ずっと好きだった人の腕に初めて入れてもらったとき、カラッカラの喉に通す冷たくて清潔な水の感触。凝り固まった感情を紐解くように伝わっていく言葉達。100点満点の喜びを超えた時、「幸せ」という言葉が浮かぶ気がする。
5月28日、京都では「いつまでも世界は・・・」というサーキットイベントが開催され、カトキットも出演した。このイベントの主催者であるザ・シックスブリッツのライブで締めくくるのが毎年のお決まりなのだが、その時間だけは何も考えずライブを楽しもうと考えている。40分のライブの中で私は腕を何度も上げたし、踊ったし、声を上げたし、そして泣いた。さぞ気持ち悪い女だっただろうと思う。40分間、私は無我夢中で音楽を浴びた。全てを忘れるように、全てを受け入れるように音楽を浴びた。そしてハッキリと分かったことは、音楽の前で、なんて私は無力なんだろう。ということ。手も足も出ない、翻弄されている。笑えるくらいの敗北感と、だらしなさ。どうしようもない幸せ。
ライブを見てこの感覚になるのは久しぶりで、「あ、そうだった」という感じで私の中にストンと入ってきた。
「そうだった、私はこんなに幸せな気持ちになれるんだ」
って思い出した。
パラメーターがあるとすれば、その瞬間は完全に振り切っていて、麻薬とかやったことないけれど、イメージの中ではとてもソレと似ている。ただその二つの圧倒的な違いをセックスに例えるなら、好きでもない人に技術でイカされるのと、大好きでたまらない人に何度も髪を撫でられながら愛の言葉を囁かれながらイカされるのとの違いくらい、幸福度の質も密度も違うものだと思う。(ごめん、半分妄想入ったけど。)
最近一番よく聞く音楽が坂本龍一さんの楽曲で、ひたすら過去の作品を聴き漁ってるんですが、ヘッドフォンをしながら時々部屋で悶える。聞いてる最中に「あぁ・・・」ってなって何度も止めたりする。ちょっと待って、一旦感情を整理するから、ちょっと待って・・・っていう感じで。(この現象は江國香織さんの小説を読んでる最中にもよく起こる)ひたすらに自分のことを気持ち悪いなぁと思う。そして幸せ者だなぁとも。
カトキットは6月21日に「みずみずしい日々」というアルバムをリリースする。そのアルバムの最後に「喪失」という曲が入っている。
私はいつか、このどうしようもない幸せを失う時が来るかもしれない。私を翻弄してくれる唯一の存在を。その時のために作ったと言っても過言ではない曲です。そして、あなたにとってもそうであればいいなと願いを込めました。空っぽになったとき、もしくは空っぽにしなくてはいけない時が人生のうちに訪れるような気がしています。その時、きちんと胸のざわつきを捉えるための音楽になれれば、私はこの曲を書いた者として幸せです。
この曲はMVになることも無いだろうし、派手な曲でも無いけれど、間違いなく今回のアルバムの要になっている曲だと思います。歌詞を掲載しておくので良ければ読んでください!
そして最後に!
「316」企画である8月9日梅田シャングリラでのイベントが発表されましたね!! カトキットも参加させて頂きます! このサイトでそれはそれは盛大に記事を組んでくれると思うのであまり言及しないですが、もんの凄く楽しみです。もんの凄く。今後の動きを楽しみにしていてください!!
では! 6月21日の発売も、皆様どうかよろしくお願いいたします!
カトキットあっけでした!!