『パセリんへ』 ぼけちゃんコラム

パセリんへ

ぼけちゃんだよ。

このコラムがネットに載る頃には、パセリんはもうヒミツノミヤコじゃなくなってるかな。去年の12月に突然生まれてきて…今が7月19日の真夜中。そして、明日20日、パセリんがヒミツノミヤコを突然脱退する日だね。6人で出来る最後の宴はどうだったかな? パセリんが泣いちゃわなかったらいいなあ。みんなではなしてきめたもんね。明日も、いつもどおりの宴をしよう! って!

200人の宴が終わってすぐ、次の目標を立てるはずだったヒミツノミヤコ会議でパセリんの脱退が決まって、納得なんてできないままあっという間にもう明日で最後になっちゃった。

この数ヶ月、色んなバンドやアイドルの活動休止、脱退、解散のお知らせが続いて、パセリんの脱退もその解散ラッシュに飲み込まれちゃったね。なんだか、嫌だったなあ。みにいけばよかったなあってTwitterのつぶやき、悲しかったなあ。

そういえば、東京のライブハウス新宿JAMも無くなってしまうみたいです。店長の石塚さんから、発表よりも先に聞いていたんだけど、発表されてみんなが悲しんでいて、ずっと無くならないものってないんだ…って。

そうなんだよ。絶対にずっと無くならない保証があるものなんてないの。パセリん、あのね、ぼけちゃんはちゃんとそう思って生きようと思ったよ。これからは、大切なもの、当たり前が無くなった時に後悔しなくていいように毎日をがんばるの。

ヒミツノミヤコは今年で地球4年目の1年です。6人で駆け抜けた3年目を宝箱にしまって、5人で4年目を走るよ。

それでね、私たちって「夏のアイスキャンデー」みたいだなって思ったの。

いつだって、今、今食べないと、溶けて無くなっちゃうんだよね。溶けちゃったらせっかくの甘いにおいを残して、後はベタベタしてもうどうにもならない。

溶けちゃう前に、今年の夏を切り取りたくて新曲を書いたんだよ。

歌詞の説明をするのってぼけちゃんは結構好きで、少し付き合ってくれるかな?

ヒミツノミヤコの曲は、恋愛の曲が多くて、この歌詞も恋愛の歌詞にみえるかもだけど、これは恋愛じゃなくて、今の私たちに向けて作った曲です。

ぼけちゃんは3さいだから、20さいっていう表現はおかしいけれど、これは表現としての20さいだからゆるしてね。

センチメンタルは、本当の意味はちょっと違うんだけど、弱い昨日までの自分とか、ぼーってしてたら溶けちゃう、終わっちゃう今とかそういう意味を込めてて、タイトルは『センチメンタルアイスキャンデー』。

ぼけちゃんはずっとこどものままでいたいけれど、それじゃダメなんだって今年の夏思いました。悲しいことがあってしくしく泣いて負けちゃうのはもう終わりにしないとって、泣いてる間に大切なものが、今の私たちが溶けて無くなっちゃうかもしれないもんね。

だから、さよなら20のあたし

止まることなく進む時間に置いていかれそうな気持ちになることもあるけど、

自分の気持ちを、置いていかないで

さよなら20のあたし

さよなら、20世紀のセンチメンタル

置いていくよ

20世紀はもう過ぎ去った過去の時代、ヒミツノミヤコも一つの時代が終わったと思います。みんなの前で、パセリんに言葉をかけるのもこれが、最後かもね。寂しいな。パセリんはまだ0さいだから、ぼけちゃんの言ってること伝えたいことよくわからないかもしれないね。

だけど、置いていくよ。

いつか伝わればいいな。

ぼけちゃんがベースを持って、

6人で見たかった景色を5人でみにいくよ。

さよなら、ありがとう、ぼけちゃんのために生まれてきてくれてありがとう、パセリん。

今度は自分のために生きてね。

このコラムが載る頃には、もうヒミツノミヤコは次にむかって、歩き出すよ。

近々、大きなお知らせが出来ると思います。みんな、今の私たちを見逃さないでね。溶けちゃう前にちゃんと食べてね。

さよなら、センチメンタルアイスキャンデー。