『ことばの海を潜った、その先は。』むらまつえりかコラム

いつ梅雨明けしたのか良くわからぬまま夏が到来。ここ数年、季節の境目が曖昧に感じます。みなさま、いかがお過ごしでしょうか? ねこね、こねこね。のむらまつえりかです。

7月といえば7月5日(水)に200円(にゃんコイン)シングル「ことばの海」をリリースしました。もうすでに聴いていただけましたでしょうか?

●ねこね、こねこね / ことばの海

リリースをすると取材やラジオ出演の機会をいただけるのですが、大体バンドの紹介からはじまったり、主に楽曲の表面的な部分をお話することが多いため 必ずしも自分の伝えたい部分を話せるわけではありません。

5月のコラムではそれぞれの曲の影響を受けた作品をご紹介しましたが、今回はシングル2曲に関してお話したいと思います。自分の曲解説をすることは(一回解説をしてしまうとそのイメージが定着してしまうため)好きではないのですが、今回のシングルに関しては自分がどういうイメージでつくったのかを知ってもらった上できいてもらえたらもっと楽しんでいただけるのではないかと思っています。

|「ことばの海」を潜ったその先は「かいじゅうたちのいるところ」

おとなになったこどもは、自分がこどもであったことを忘れてしまい、思ったように生きていくことができませんでした。おとなになったこどもは、ことばで溢れる日々に溺れかけていたのです。周りにも溺れかけていたおとながたくさんいました。そして、みんな這い上がろうと必死でした。

そんなある日、おとなになったこどもは思いついたのです。
「いっそどん底まで潜ってみよう」
ことばの海の奥底まで潜ったおとなになったこどもは、だれもなにもいないところにたどり着きました。そこには孤独さえもありませんでした。

ゆらゆらと揺れる波のひかり、きらきらとのぼっていく泡たち。
そこにはやさしい世界が広がっていました。
自分がこどもであったことを忘れていたのです。

かなしみの兵隊が押し寄せてきて、はっとなったおとなになったこどもは飲み込まれぬよう、流されぬよう しっかりと自分の意志で泳ぎ始めました。

たどり着いた先は「かいじゅうたちのいるところ」。
「わくわくするような、でもこわい、でもどこかなつかしい?」
おとなになったこどもは、身に覚えのある感情を持ちながら 恐る恐る足を踏み入れました。

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この先のお話は、曲を聴いて想像してみてくださいね。
影響を受けた絵本「かいじゅうたちのいるところ」は忘れていた気持ちをひゅいっと取り戻してくれました。その時の気持ちがそのまま反映された2曲です。

あくまで自分の中の「ことばの海/かいじゅうたちのいるところ」なので、自由に楽しんでもらえたら嬉しいです。一度潜ったらまた新しい世界がみえるかもしれない。ひとりだけど、ひとりじゃないよ。そんな気持ちでかいた大切な曲です。

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| ねこね、こねこね。ライブスケジュール

●2017/08/16(水)@新宿LOFT
新宿ロフトの夏祭り 2017 〜お盆の夕べ〜
w ) ARKS / shellfish / 中村パーキング / ザ・ラヂオカセッツ / トビウオ /the sea falls asleep / シークレットアクトあり
※7/27に関連公演「新宿ロフトの夏祭り 2017 〜文月の夕べ〜」あり
※HALL&BAR 往来公演
>> 新宿ロフトの夏祭り特設サイトはこちら
OPEN 17:00 / START 17:30
前売 ¥2,500 / 当日 ¥3,000(ドリンク代別)

●2017/10/07(土)@愛知工業大学 セントラルパーク
「第57回愛知工業大学大学祭 狂夜祭」
w ) ReVision of Sence / ENTH
学園祭プログラムなど詳細は、第57回愛工大祭オフィシャルサイトをご覧下さい。
※イベント詳細は、以下第57回愛工大祭オフィシャルサイトをご覧下さい。
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