2017年8月9日梅田シャングリラで開催される316主催のイベント316NIGHT VOL.1 『「316(みいろ)」はじめました』開催記念対談の第3弾、《[316night vol.1 記念対談]みっちー(シンガロンパレード)×なかのいくみ【1】》の続きです。今回唯一の弾き語りとして出演するいくみちゃんに、みっちーが自らの弾き語り経験について話してくれました。
---話は変わって弾き語りについて。お2人はいつ頃はじめられたのでしょうか?
なかのいくみ: ちゃんとはじめたのは今年に入ってからです
みっちー: バンドはじめる前からやってますから、19歳の時からだから10年近いですね。でも、バンド始めてからはずっと休んでますけどね。弾き語りが嫌になってバンドをはじめたか
---え、そうだったのですね
みっちー: いくみちゃんはバンド活動があってはじめてるから多分そんなに経験していないと思うけど、僕は最初みっちーでもなく本名で弾き語りを始めて、何もないところからライブハウスでやってたんすけど、当たり前のようにお客さんが増えない状況が2・3年続いたんです。そのときに、「お客さんが増えへんやったら、今日弾き語りに一緒になった人のライブをお金払って観に行って、今度はその人に来てもらったらいいやん」って言われて、なにそれって思って。なんでそんなことせなあかんの? いやいや、いいと思ったら言われんでも勝手に行くしって
なかのいくみ: ああーー、わかります。めっちゃわかります
みっちー: そういうことある?
なかのいくみ: そういうこと、ありすぎで、、、。ラブズとは意識的に別物としてやらせてもらっているから覚悟してやっているけど、ホントにそれという感じです。なんか、そんなことまでしてという感じというか
みっちー: なんでそこまでせんといかん? って。だから僕そこで嫌になって、バンドをやって。今はバンドのおかげで、弾き語りすることになっても来たい人が来てくれるから、無駄に力も入れずMCも考えずに適当にやりましょうという感じでやっているので、昔と違って弾き語りが好きになった

なかのいくみ: 実は私はバンドが組みたくて弾き語りをしているんですよ。バンドで歌うのが夢で、バンドの中で自分の曲が歌いたくてソロでハンドマイクで歌いたいけど叶わない。今からバンドメンバーを集ようとして私の性格だと難しいから、まずは一人でできる弾き語りをしようと思ってはじめました。バンドの名前を使えばお客さんも来るのかもしれないけど、そこは自分の中での戦いで、私は加速するラブズのいくみじゃないことを選びました
---今回、出演名にバンド名をつけないということを聞いて、加速するラブズのいくみではなく、一個人のアーティスト「なかのいくみ」であるという強い意思を感じました
なかのいくみ: 表記についてはイベンターさんにお任せしていますが、そこの葛藤もあって、、、バンドがあるからこそのコンプレックスを感じていますね。バンド名をつける方が賢くてそれを理解した上での戦いですが、思った以上に逆境が大きいですね。さっきのみっちーさんのエピソードを聞いて共感しました。弾き語りというだけでロックバンド好きにはちょっと違うものとして捉えられてしまったり、、、
---いくみちゃんの弾き語りは何度か観ているのですが、バンドとは全く違う大変さがあるわけですね。弾き語りのいくみちゃんはバンドとは全く違う存在で、私の中では明確に区別しています。思っていること感じていることをありのまま歌う、まさに等身大、これがソロシンガー「なかのいくみ」の最大の特徴だと思っています。もちろん、声も素敵ですけどね
みっちー: すごく感性のままに書くコやなぁって。だから、すごいうらやましいんですよ、なんか最近難しいこと考えちゃって書けなかったりするんです。素直だよね書き方が、すっごく素直
なかのいくみ: いや、、、恐縮です

---ここで、お互いに質問をお願いします
みっちー: 僕、歌詞ってどう書くって聞いたことある? 最近、結構書けなくて、その中でいくみちゃんの歌を聴いて、いろいろ忘れてるのかなーと思って、いくみちゃんに聴いたことがあったんだよね
なかのいくみ: それこそみっちーさんがおっしゃられたとおりで、思ったことを言葉遊びで気持ちいい感じで歌詞にしちゃったり。あと、一つワードを思いついてそこから拡げていったり。目指しているのは、女のコが「その感覚わかる」とか「なんかあるよなー」という気持ちを引っ張っていきたい。私みたいに一人でいることが多かったり、内側のエネルギーが強い人が聴いたときに、「これ私じゃん」って思ってもらえるような感じを出したいから、日常で思っていることやメランコリックな感覚、目に映るモノなどをわかりやすく書けたらなと思っています
---いくみちゃんから何か聞きたいことはありますか?
なかのいくみ: 先ほどの弾き語りの話が興味深くて、みっちーさんでもそういうときがあったのかと、そのお話もう少し聞かせてください
みっちー: 俺も最初はメンバーが見つからなかったこともあるけど、大学の軽音部での活動とは別に自分でオリジナル曲を作っていて、軽音のイベントで先輩にオリジナルバンドをやるように言われて、晨とジョンじゃない人を誘って出演した。それが評判がよくてライブハウスの人から「また出なよ」って言われて、でも、今思えば「学生で出てくれそうなヤツ見つけた」ってことなんだけどね。他の二人がしょっちゅう出られるわけじゃなかったから、とりあえず一人で月に1・2回弾き語りをやりましょうってなったのがきっかけかな
なかのいくみ: どういうところに出ていたのですか?
みっちー: ○○○○○○○○
なかのいくみ: あー、でたー! 私も出ました!
みっちー: でも、逆にあそこで半ば引きこもる形で他の所には出ない、そもそもオファーが来ないという感じで進んでいたから、鬱屈した気持ちが溜まっていってその時の教訓が逆にシンガロンに生かされているのかもしれない。自分から外に出なきゃ誰も知ってくれない、ハコで頑張って人気になっていくなんて話にはならないことに気づいたのは、その時代があったから
---あくまでフロア側にいる立場からすると、とても興味深い話です。あまりそういう面を見たことがなかったので、意外な部分もありました
みっちー: 僕もホンマはツイッターとかで「歌詞が書けない午前四時」とか言いたいけど、言いたいけど、そんなん言ってもね誰も得せーへんし、そういう音楽性でもないし、そんなツイートしている間に曲を書けってメンバーに言われそうだしね
なかのいくみ: いや、めっちゃ勇気が出ました!
そして、対談はイベントにかける意気込みへ《[316night vol.1 記念対談]みっちー(シンガロンパレード)×なかのいくみ【1】》に戻ります



316NIGHT vol.1
『「316(みいろ)」はじめました』
2017年8月9日(水)
梅田シャングリラ
[出演]
シンガロンパレード
ぽわん
カトキット
ヒミツノミヤコ
(OA)なかのいくみ
チケット:前売り 2000円/当日 2500円
OPEN 18:00/START 18:30
【チケット購入】
各種プレイガイド(6/11 10:00~)
-チケットぴあ[Pコード:335-059]
-ローチケHMV[Lコード:56889]
-e+
Shangri-La店頭・予約
各バンド取り置き