2017年11月24日(金)に下北沢・BASEMENT BARで開催される316NIGHT vol.2『お京阪ナイト』。お京阪ナイトと題していることもあり、京都・大阪の3バンドを迎え開催されるこのイベント。イベント開催に先立ち、出演バンドのインタビューをお送りします。
まず最初に紹介する「モルグモルマルモ」、私は2015年3月16日に京都nanoではじめてライブを見ていますが、その時はそこまで強い印象は残っていませんでした。しかし、2015年末の下北沢BASEMENT BARで改めて見て、「ああ、こんな素晴らしいグッドミュージックを奏でるバンドだったんだ!」と気付かされます。それ以降頻繁にライブに足を運ぶようになり、今回、316NIGHTに出演いただくことになりました。
それでは、モルグモルマルモのインタビューをどうぞ。
---316では初めてのインタビューということもあり、まずはバンドの歴史についてお伺いしたいのですが、
深田和良さん(Dr.Cho. 以下、深田): ややこしくて、時間もそれなりにかかる割に、そんなに面白くない話です
藤谷祐太さん(Gt.Vo. 以下、藤谷): 続々と、ややこしいヤツが出てくるよね
石像さん(Ba. 以下、石像): いろんな人が登場するんですけど、ややこしいだけで別に面白くはないです
深田: しかし、なんで続かないかね
---今のメンバーの中で、もっとも最近加入された方はどなたになりますか?
一同: 宇宙
宇宙さん(Gt. 以下、宇宙): はい、2013年2月ですね
石像: 宇宙は2枚目から3枚目にかけてだよね。僕、謎に1枚目のツアーから参加してますからね。アルバムの完成と同時に入ってる、なんでだよそのタイミング
藤谷: 翔平(旧メンバー)が辞めたからだよ
---深田さんはいつ頃加入ですか?
深田: わかんないです
藤谷: 2009年くらいだ。意外と知り合ってから10年経ってない
石像: 藤谷君は逆にいつよ
藤谷: 2008年くらいかな
石像: なんか、おまえら漠然としてるな
---以前に深田さんから、藤谷さんが前のボーカルの方を追い出したみたいな事を伺いました
深田: まあ、結果的にそういう形になりましたね、藤谷君が自分の曲をやり始めて自然にセットリストの比率が変わっていき
藤谷: ショージの曲やってても売れないから、俺がやるって言って。それで、売れたら良かったんだけど、、、
深田: やー、かっこ悪いよね、今のところ
石像: しかも、それでやり出した君の曲も、結構ヤバい曲が多いよね
藤谷: いや、そうなんだよね、最初の頃はう○こばっか言ってたもんね
石像: 小芝居と
宇宙: 僕はそれ好きでしたね
---昔の方がヤバかった感じですか?
深田: ヤバかったですね。(藤谷さんを指さしながら)とりあえずこの人がベロベロになるまで飲んでライブやって
藤谷: いやいやいや、そんなことめったになかった
深田: おまえ、巻き舌でお客さんになんかドヤついてたで
藤谷: いや、そんなことやってないよ。いつ? どこで?
石像: してるしてる、結構いろんな場所で
深田: いきなり愚痴り出したりとか
藤谷: それは、いつもしてるか
---そんな歴史があったのですね。確かに、バンドの歴史を聞き始めると全く終わらなさそうだとわかりましたので、今のメンバーの皆さんについてお伺いします。ずばり、自分以外のメンバーの紹介をしてください。さっそくですが、深田さんからお願いします
藤谷: せーので言う?
---いや、せーのじゃなくて、、、一人ずつお願いします
藤谷: おしゃれカフェの店長
石像: それ、そんな本気で思ってないでしょ
藤谷: なんか、ラーメン屋でずっと働いていて、ラーメンにかける想いがあるんだとなんとなく思っていたけど、全然無かったね(笑)
宇宙: 俺が入ってから、一緒にラーメン食べに行こうぜって言っていたのに、どこにも連れて行ってくれてない
深田: なんで、連れて行ったやん「らすた」
宇宙: あ、代々木の
---え、1回だけですか? しかも、代々木って東京のラーメン屋?
深田: だから、そういうことじゃないだろ、事実じゃなくてどういう人かってことだろ!
宇宙: ハードロックが好きです
深田: それに対して、物申したくなるけど、、、
宇宙: AC/DCが好きです、あと、米米CLUBが好きです
深田: だから、どういう人かってことを聞きたいの
宇宙: 優しい人です、縁の下の力持ちです。ですけど、最近、前に出てくる快感を覚えはじめている
深田: 前に出てくるという意味では、前から変わってないと思うけど
一同: 、、、
深田: おい、終わりかい!
藤谷: 真面目だよね、良くも悪くも。ショートカットキーを知らずにずーっとやってて、(パソコンの)コピーペーストを覚えたの2年くらい前だよね
深田: Ctrl+zとかな
藤谷: Ctrl+aは?
深田: それは知らん
藤谷: 全選択。効率悪いよね
石像: 真面目すぎて、効率が悪いことが多すぎるよね
深田: 昔からの課題で、努力の仕方を間違ってるってのがある。めっちゃ頑張るんやけど、明後日の方向に向かって頑張ってる
石像: そういう事例が細かいけどたくさんあるよね
宇宙: なんか、いいところは?
藤谷: ライブで東京に行った帰りに運転してくれる
深田: ふっ、、、
藤谷: お母さんやね
深田: お母さん?
石像: 散々ボロクソに言われている割には、怒ることはあんまり無いよね
藤谷: 俺は、たまにちょっと怒らせてるなって思ったことあるけどね
深田: 俺が記憶に残ってる藤谷君に対して怒ったのは、めちゃくちゃ酔っ払ってるときに俺のドラムに不満があったのか「このロック畑が」みたいなことを言われて、「何が悪いねん」って言ったことくらいかな
藤谷: バンドっぽいね
深田: 酔っ払っているときには、ダメ出ししないでほしい
---ちなみに、ドラマーとしての深田さんはどのような印象でしょうか
深田: 不器用と思っているんじゃないですかね
宇宙: 努力家なんだけど、そういう一面はありますね
深田: 最近、ある人にドラムを教えてもらっているけど、「よくぞ、そんなこともできずに、いままでやってきたな」って、「むしろ、これから伸びしろがたくさんある」と、めっちゃ励まされた
石像: よくこれまでそれでやってこれたなって、年に1回くらい思うよ
深田: うわっはははは!
石像: スタジオ入って曲作ってるときに、それできないの? って
---フロアから見ている限り、あまり実感がわきません
深田: はったりをきかせますからね、とにかく上手そうとか迫力があるとか、技術とは全く関係ないところで張り切ってます。そういう所で、みんなだまされてますね
藤谷: だましてる?
深田: だましてるよおー
藤谷: でも、だませてないんじゃない? うっすら、気付かれているんじゃ
深田: やー、それはあるかもね、ちょっとやったことあるヤツなら「あれ?」って思う瞬間はあるかも。でも、それはこれから上手くなっていくから
藤谷: 伸びしろが
深田: 伸びしろは無限大よ
---ちなみに、ドラマー歴は何年くらいでしょうか
一同: <爆笑>
石像: き、聞いてしまったーー!
深田: 大学の時から叩きはじめたので、15~16年かな
藤谷: そんなもん? 俺のギター歴の方が長い
一同: お?
石像: これはこれで?
藤谷: 結構やってるよ
石像: なのに?
藤谷: 、、、高校の時からだから15・16歳くらいから、もう人生の半分以上をギターと一緒にいる
石像: それで、大丈夫?
藤谷: まあ、弾きたいことは弾けてるから大丈夫
石像: たまに弾けてないけど、、、
---話が行方不明になっている、、、他に深田さんの印象はないですか?
深田: もうないの? こんな所あるよってこいつ
宇宙: 体力、体力十分
石像: 結構、上手く引き出したら面白い話を持ってる、でもあんまり自分から引き出しを開くことがないから、空回ってる
宇宙: 面白い話はある
深田: やっぱね、東京への行き帰りの道で誰が一番しゃべってるかって、俺でしょ!
石像: 普段のMCより、移動中の車の中の話の方が面白いよ
藤谷: あの、親に10万円もらった話とか
石像: なんの話?
宇宙: その話する?
藤谷: 失恋の、、、
---その話する?って話題ばっかじゃないですか
石像: 結構ね、場を選ぶ話ばかりなんですよ
深田: ちょっと、ないのー、もう。薄っぺらいよー
藤谷: なんかさー、野球誘っても来ないしさー、カフェが休みの日に誘っても来ないし、付き合い悪いところあるよね
深田: あるある、自分の時間が好きですね
藤谷: 飲みに行こうよって言っても来ないしねー
石像: 来たところで、凄いペースで飲んで3杯くらい飲んで、突然寝るもんね
深田: いろいろ時間が無いんですよ、60~70歳くらいで死ぬとして、もっと曲を作らないととか練習しないとって思って断ってしまう。ただ、遊びたいなって気持ちはあんねんで
藤谷: そういう幅がある方がいいと思うよ、いいドラムに繋がると思うよ。野球をやったら、いいスネア鳴るよ
深田: 今はもし時間があるなら、自転車で峠に行きたい
石像: もし時間があるならじゃないでしょ、そこはちゃんと時間を作ってるでしょ
深田: 時間作ってる、、、。僕の友達がメッセンジャーをやっていて、そいつがいっぱい自転車を持っていて、
藤谷: そいつ、ラーメン好きなの?
深田: え、なにが?
藤谷: メッセンジャー、「もやしは入れるな」ってヤツでしょ
深田: なにそれ?
藤谷: え、阪神のメッセンジャーですよ
宇宙: ああん?
石像: ちょ、ちょっと(笑)
宇宙: あああんん???
藤谷: ランディ・メッセンジャーですよ
深田: 、、、そのメッセンジャーじゃなくてね
藤谷: あー、ちがったかー(したり顔)
---(なんだ、この空気は)
[参考:阪神 メッセンジャー もやし]
*ここで登場する「メッセンジャー」とは、自転車で荷物を運ぶお仕事のことです
深田: そいつからシングルスピードバイクをもらいまして
藤谷: シングルスピード?
深田: 変速が無いの
藤谷: え、じゃあ坂大変じゃん
深田: そこをね、不器用に登っていくのが、俺っぽいなって(笑)
宇宙: 力でねじ伏せるスタイル、すげーな
---Twitterで自転車に乗っているのは知っていましたけど、ものすごく遠くまで行っちゃってますよね
深田: 凄く楽しい、何キロも走ったらカロリーを消費するから、そして何を食ってもおいしい。景色もいいし、いいことしかない。え、琵琶湖? 琵琶湖は平坦なんで、山に行きたいです、大変な方がいい。全力投球していたいので、無駄な使命を背負いがちです
---なんというか、意味がわからないです
深田: 意味がわかんないですけど、その方がいいでしょ、何もないヤツより、、、
藤谷: え? なに、俺、何もないヤツ?
深田: ちがうちがう、そんなことはない
宇宙: そんな雰囲気が出てた(笑)
---なんだか、猛烈に脱線してしまいましたが、続いて宇宙さんについて皆さんお願いします
深田: 人とは違うことを考えているというか
藤谷: 斬新な残念さを持ち合わせている
一同: <大爆笑>
宇宙: うわー、否定できんな。何上手いこと言うてんの
深田: なんか、もう、そこで? みたいな、急展開しかない
藤谷: 直近で言ったら、免許を失効したこと。そして、うっかり失効(失効から半年以内は講習と適性検査のみで免許証が交付される)も無理で、仮免からやり直しみたいな感じなのに、「いやー、バイク買ったんですけどね、乗れないっすよね」って言ってきて、え、免許切れてるのに気付いてるのに買ったの? って
---え、免許切れてるのに買えたのですか? 保険は?
宇宙: 買えましたね、自賠責入れましたね、切れてる免許出しましたけど
藤谷: で、その買ったバイクは押して帰ったんだよね
宇宙: まあ、近所だったからね
石像: そこじゃねーって
藤谷: そう、バイク買う? っていう、話だよ。すぐに取るつもりだったの?
宇宙: いや、買ったときは気付いてなかったんですよ
藤谷: 気付いて買っているんだと思ってた
石像: 買うときには、店員さんも含め誰も気付いてないってことでしょ
---それにしても、免許が失効しててもバイク買えるもんなんですね。なんというか自分も今年免許失効したばかりなので人のこと言えないのですが(うっかり失効で最悪の事態は免れました)
深田: 宇宙は火がつくところがよくわからなくて、免許失効して取りに行く話を聞いて2週間くらいした時に「免許取れた?」って聞いたら、ちょっとキレ気味で「もう、免許いいですよ!」って言ってて
宇宙: 俺キレてましたっけ? ごめんなさい
深田: ちょっと興奮気味に、「もういいっすよ! もういいいっすわ、取りにいかないっすわ!」って
宇宙: あ、別に深田さんにそれを言われたからという話じゃなくて、免許に対してはちょっと腹立ってましたね
一同: <苦笑>
深田: なになに、どういうこと?
藤谷: 免許に腹立ててる?
石像: なんで?
宇宙: 免許を取るという行為について。いろいろと段階が多いじゃないですか、それでめんどくさくなってきちゃって、もういいかって
石像: それ、免許悪くなくない?
宇宙: 免許は悪くないけど、、、一人で免許に腹立ってるだけです
深田: 逆ギレやな
宇宙: 逆ギレっすね
石像: これ、免許の話かしてないよ
藤谷: だからさ、宇宙の残念さの具体例を話してるんだよ
---あ、残念な話じゃなくていいのですよ、いいところもぜひ
宇宙: みんなね、そんないい人達じゃないからね、人の悪いところ言うの得意なんですよ
一同: <笑い>
深田: 道を究めるという事に関しては、誰よりもすごい
藤谷: 将棋ね、でも、最近ダレてきたよね
宇宙: ダレてきたというか、勝ち星を増やしていくことによってさらに強い人と当たるから、また一つの壁にぶち当たっている
石像: 将棋っていつからやってるの?
藤谷: on Earth(モルグモルマルモ・3rdアルバム)の時?
宇宙: 2015年6月ぐらい
藤谷: レコーディング中にね
深田: こいつ、ずーっと将棋してて、他のバンドがライブやってるときに携帯見てるなって思ったら、将棋やってる。最悪やな、楽屋でやれやって
藤谷: まーね、耳では聞いてるからね(笑)
石像: なんか、三島由紀夫の「金閣寺」も2年くらい読んでだもんね
藤谷: そうだよね、ずっと鞄に入ってたよね
宇宙: 半分くらい読んで、内容忘れてまた最初から読んでた
藤谷: きみが塚本エレバティにカバン忘れて行ってさ
宇宙: その話する?
藤谷: これ宇宙のカバンかな、一応中を確認しよ、「金閣寺」入ってたら宇宙のだからと思っていたら、麻美ゆまさんの「女のコが本当にしてほしいセックス」っていう新書が入ってて、こいつこの歳でなに読んでんだって
宇宙: 改めて読まなあかんなって
深田: 道を究めようとすると、そういうことになる
---結局、宇宙さんのカバンだったんですね
藤谷: そういえば、あれ貸してって言ったのに、まだ読み終わってないの? 貸してよ、貸してよ
深田: ああいう本はな、俺も加藤鷹の「秘技伝授」って本を読んだけど、結局はココロよ
藤谷: まあ、そうだよね
石像: これ、なんの話? 聞いてないよそんな話。ちょっと、なんか褒めるところないかな
藤谷: 意外と付き合いがいい、飲まないのに。うちに来て将棋を指し終わって、飲んでる間もずっと付き合ってくれる。で、一緒に映画見てくれる、「思ったより面白くなかったね」って(笑)
宇宙: なんか、ちょいちょい一緒に映画見ますね
藤谷: ああいうのが好きなんだよね、そう、付き合いがいい
深田: 俺への当てつけみたいな、、、
藤谷: まあ、そうだよ!(笑)なにか他にある?
石像: ライブの前とか一番真面目に練習してるの宇宙だしね。当日もずっとギターを弾いていたり
深田: ああいう姿を見てるとギタリストっぽいなって思う、ずーっとギター触ってて。あと、車移動でもギターをトランクに置かず、頑なに自分で抱くようにしている
藤谷: そういえば、中野坂上の路上に放置されたことがあったよね
宇宙: あれはホンマにね、驚きましたね
石像: コンビニに行ったときに、5人乗って宇宙のギターが邪魔だったから車の横に立てかけてて、、、そのまま発進ですわ
---え、それでどうなったのですか?
石像: ダッシュで取りに行きました
宇宙: そのときのメンバーが「コンビニに置いた気がする」って言ったから走った
深田: あれだけ大事にしているから、宇宙がめっちゃ怒ってないかって心配になってた
石像: 走ってる間、あれ本気でなくなってたらどうする? みんなで割っても高くない? とか
藤谷: だってさ、車を止めるところに普通にギターが置いてあったわけだから、トラックとかに踏まれてるんじゃないかって
石像: まあ、あったんだけどね
藤谷: よかったよね
宇宙: よかった
藤谷:宇宙のいいところは、ギターを大事にするってことで
---確かに、それは私が見ていても感じますね
深田: なんか、宇宙はちょっと損してる感じがする
石像: え、ビリーさん(深田さんのこと)がそれを言う?
深田: 俺とはまた違ったところで、誠実で優しいのに受け答えが下手でなかなかそれが伝わってない
藤谷: ぶっきらぼうだよね、あ、こいつまだ中二病引きずってる、みたいな感じあるよね
深田: 空を見上げて「もう、始まったか」とか言いそう
藤谷: 「静まれ」とか
宇宙: それ、全部言いそうってだけだから
藤谷: 高校の頃からロングコートを着ていそう
宇宙: それは着ていた(笑)
深田: 本当は優しいのに、全然伝わっていない悲しさがある
---またもや、よくわからない感じになってしまいました
[316NIGHT vol.2『お京阪ナイト』出演者インタビュー「モルグモルマルモ」【2】]に続きます、が、その前に今年10月に公開された、モルグモルマルモ「SF camp」の演奏映像をぜひご覧ください。Dr.深田さんのお店cafe Tigerで演奏したとか。あ、お店に置いてある、かわいいギターを藤谷さんが弾いてるー
316NIGHT vol.2
『お京阪ナイト』
2017年11月24日(金)
下北沢 BASEMENT BAR
[出演]
モルグモルマルモ(京都)
ヒミツノミヤコ(大阪)
河内REDS(大阪)
Wellcome Act:宇宙団(東京)
チケット: 前売り 2500円(+1D)/当日 3000円(+1D)
時間: OPEN 18:30/START 19:00
チケット発売:手売りチケット、各バンド予約