どうも。師走ですね。
モルグモルマルモの深田です。
この一年、コラムを書いてきましたが
『告知ばっかりやん…』
という事実に気がつきました。こりゃいかん。非常にいかん。ということでですね。今後はバンド活動、弾き語りについて本文を書くのを禁止したいと思います。
では、音楽以外に書く事があるのか? と、問われれば、ありますがな。
・店
・自転車
・プロレス
・米米クラブ
等々…た、多岐にわたりますがな。まあ他にも引出しは沢山ありますよ。ほんまにほんま!
で、今回はずっと暖めておりました。今年の夏の思い出を書きます8/13~14 一泊二日 サイクリング日記、はじまりはじまり!
13日朝、書道の展覧会にお店のお客さんが作品を出しているということで、妻と自転車で岡崎の美術館へ。
因みにワタシはこの時最早、サイクリング旅行に想いを馳せすぎていて、何も目に入っていない状態。美術館内を風の様に歩き回り、作品を見つけ、それだけは…かろうじてそれだけは目に焼け付け、美術館をあとにしました。
スタバで冷コーをしばきながら『あんた絶対なんも見てへんやろ、早く出てきすぎて恥ずかしかったわー』という妻の文句を『おーん、おーん』と受け流し、解散。僕はそのまま岡崎で友人を待つ段取りでしたので、待機。
この友人というのが、僕を自転車ワールドへ誘った張本人。ぼんやりゴリラシティという僕がボーカル務めるバンドでギターを弾いているマツオさんです。因みにマツオさんは大学の先輩で、10年くらい一緒にバンドもやってました。
そんなマツオさん、その人当たりの良さからか、色んなヒキをもってらっしゃってまして、様々な縁があり何故か日吉に別荘をお持ちになっております。
今回のサイクリング旅行はそこを拠点に、日本海でも拝みにいきましょかという行程になっておりました。
ほどなくしてマツオさん車で到着。自転車を詰め込みいざ出発。マツオさん、スバルのサンバー(しかもミッション)という見た目は最高なんですが、機能的に実に味わい深い車に乗っておられまして、お盆シーズンのだだ混みの京都市内を抜けて、京都縦貫道に入ってからは、エンジンは断末魔の叫び声をあげ続け走り、かといって、たった一台も追い越す事なく目的地のスプリング日吉へ。
スプリング日吉という施設は、簡単にいえば『超豪華な道の駅』と思ってもらえれば良いかと思います。日吉ダムがすぐそばにあり、食べる所、お土産屋、温泉、プール、キャンプ場、だだっ広い芝生(鹿のふんがいたる所にてんこ盛り)を完備しております。
そこでワタクシ達が選んだ遊びは、
【フリスビー】
割と体格の良い男二人が全力でフリスビーで遊ぶ様というのは、周囲から見れば『あっ…』みたいな空気をもたらしたかもしれませんが、僕は気にしないよ。
ひとしきりフリスビり『ちょっとはしっとこか』とマツオさん。日吉ダム周辺を爆走。車も全然くるような所ではないのでストレスフリー。明日への良い準備になりました。ほんとに自然の中で自転車を走らすというのは気分が良いものです。
走った後は夕食の食材を買いにスーパーへ。マツオさんの別荘でバーベキューをする予定です。スーパーへ着いて、しばし考え僕が一言
『野菜などいらぬ!!!!!!』
一度やってみたかった、肉オンリーのバーベキュー。大願成就です。
結局お肉を総重量5キロ買い、再びスプリング日吉へ。お風呂で汗を流し、別荘へ。別荘といえば聞こえがいいですが、ほどほどのモンよりちょっと下くらいを想像して頂ければと思います(マツオさん怒らないでね)。
肉を焼きまくり(僕もマツオさんも大食漢です)、『あ、明日の朝食う分がなくなる!』というところで音楽談義へ。会話は尽きませんが、明日もあるということで、早めの就寝。
14日朝、カレー(肉大量)6人前くらいを二人で食べ切り、綾部へ。時間的に考えても(夕方には帰路に着かなければならない)綾部からスタートして日本海、天橋立を目指す事になりました。
ルートは画像とは少し変えました。もっと田舎道を走ったと思います。普段見るような事のない自然に包まれて、二人でシングルスピードを走らせます。暑いし、しんどいし、いきなり雨に降られたり、でも全てが日常で体験する事がない出来事で新鮮です。ちょっとした峠を2~3越え『ほんましんどいわあ』と思った頃、日本海が視界に飛び込んできました。
昔、単車で日本海に出た時と、また違う感動があります。単車でスロットルをまわし、ギアチェンジをしながらか、自転車で自分の身体をフルに使いながらか、の違いなんでしょうけど、達成感というのは後者の方が大きいのかなあと思いました。
天橋立に到着し、我らが思う事はただ一つ
『腹減った…』
自転車に乗ってるとすぐお腹がすきます。そして、そんな空腹の中、食べる食事は絶品です。何食べても美味しい!! ほんまに、ほんま! うそやろ先生! です。これは自転車にのる理由の大きな一つであると思います。
お盆シーズンとういう事もあり。天橋立は凄い人でした。どこの店もいっぱいでしたが、運良く待たずに入れる定食屋を発見。きつねうどんとカツ丼を注文。
きつねうどんが先にでてきました。僕とマツオさんは一心不乱にうどんをすすります。カツ丼が出てくる遥か前に完食。お店の人が『すいません…』とカツ丼をもってきます。
うん、こっちも悪かった。がっつきすぎた。ごめんね。どちらも、めちゃめちゃうまかったです。ほんまに、ほんま。
さあ、日本海まででてきたので、帰路に着きます。行きとは違うルートです。
大江山という山をご存知ですか? 大江山酒呑童子、という鬼が出てくる事で有名な山です。そこを越えることになりました。マツオさんが神妙な顔つきで
『大江山はエグいから、とりあえずコンビニで栄養ドリンク買おう』
まじか…そんなにか…僕はビビりました。携帯を見つめながらマツオさん。
『マズい…雨雲にぶつかる…』
雨雲レーダーをみつつ、そうつぶやきました。実は僕は今年の5月に自転車デビューをしたばかりでまともな雨に降られた事がなかったので
『まあ、どこ走っても雨雲にぶつかんねんから、いこやー』
と言ってしまいました。浅はかです。結果、酒呑童子には襲われませんでしたが、雨に大層降られました。
大江山はわりかし大きい山です。斜度こそ、そんなにありませんでしたが坂道がずーっとつづきます。その途中から雨が降り出しました。この時点では『雨がこの俺の火照った身体を癒してくれるぜ』とか思ってイキってたんですが、恐ろしいのは下り坂でした。
タイヤが路面の水を巻き上げ、全てがビチョビチョになります。靴の中まで。路面が濡れて転ぶことを恐れます(マンホールとか鬼)、というわけで普段の1.8倍くらい疲れます。
あー、しんどかった。
山を下ると、雨はあがり、出発地点である綾部へ。100キロくらいは走ったんですかね?
綾部にもどり、銭湯に浸かり、断末魔の叫び声をあげながら帰路へ。銭湯がまた気持ち良いのよ。
この冬は、色々装備を整えて、次の夏に備えたいと思います。
ではまた今度!