下北沢の若手ブッカー5人がエッジーなラインナップで挑む『NEW LINK!』8月8日開催

2018年8月8日(水)にBASEMENTBAR・CLUB251・下北沢近松・Daisy Bar・mona records・Laguna、下北沢のライブハウス6会場で行われるサーキットフェス『NEW LINK!』。

3月に1回目が開催され平日にもかかわらず大盛況に終わったイベントが、再び8月の平日に開催されます。会場にもなっているBASEMENTBAR・CLUB251・下北沢近松・Daisy Bar・mona recordsの若手ブッカー5人が中心となって創られる『NEW LINK!』、そのイベントの生まれたきっかけや、今回のイベントにかける意気込みを伺いました。

---3月13日に開催された1回目の『NEW LINK!』、実際に参加してわかりましたが平日にも関わらず多くのお客さんが詰めかけ、これは本当にスゴイことだと感じました。まずは、『NEW LINK!』が始まった経緯について教えてください

はじめちゃん(mano records): 昨年の秋ぐらいにBASEMENTBAR店長のクックさんと、同世代のブッカー達でもっと下北沢を盛り上げていきたいよね、平日にいろいろなライブハウスを回れるようなイベントを開催したいね、そんな話をしていました。それで、とりあえずBASEMENTBARとmona recordsで往来できるイベントをやる? という話が出て、それならあいつも誘ってみよう、じゃあこいつもみたいな感じで、話が始まったのが発端です。それならちゃんと内容を考えようと、企画を発足して集まり、イベントを組み立てて開催に至りました

---準備にはどの程度の期間がかかりましたか?

梅澤(下北沢近松): 11月終わりから、かな

有馬(CLUB 251): 4ヶ月ぐらいだね。その時に初めて呼ばれ、ここにいるみんなと話をしました。それまでは全然会ったことがなかったです、よく考えたら出会ってから月日があまりたってないね

---出演バンドはどのように決めたのでしょうか

かたしょ(下北沢BASEMENTBAR): それぞれが呼びたい人をリストアップして、それを見せ合いました。その中から、どのバンドを選ぶのか話し合いをして

有馬: あれ楽しかったよね、あの選んでいる瞬間が。え、おまえそれ呼べるの? 呼ぼうよ! そこ、呼びたかったけど俺つながりがないから呼んでよ、とか

中村(『NEW LINK!』監督、下北沢BASEMENTBAR): 逆もあったよね、ここはみんな誘うでしょといった、みんなが共通して呼んでいるバンドがいて。そんなバンドがいたこともこのイベントをやるきっかけになった、普段のブッキングで出ている共通のバンドがいたから、そこを中心に決まっていったよね。それこそ「宇宙団」とか「SUP」とか

---実際にイベントを開催して、感想をお聴かせください

かたしょ: すごく意味のある1日でした

はじめちゃん: 反響を予想する余裕はなく想像もしていませんでしたが、思った以上に反響がありましたね

有馬: バンドマンの友達から気にしてもらえるイベントになったよね。打ち上げでいっぱい人が残ったのもよかった、251でやったけど50~60人くらいいたから

---お客さんも多かったです、平日の通常のイベントよりは明らかに多かったです

中村: 鋭い、その通りです

かたしょ: 通常の平日よりはずっと多かった

はじめちゃん: しかも価格が2000円で、通常のイベントと同じような価格でできたというのが

かたしょ: ハコ発信じゃないとやれない、そんな自負はありますね

NEW LINK!

---そして、8月8日に開催する2回目の『NEW LINK!』ですが、開催はいつ決定したのでしょうか

有馬: 前回の打ち上げの時に、やろうと話をしていましたね

中村: 1回目の開催前から、次をやることをイメージして結果を出さないとと考えていましたからね。このイベントは続けないといけないと

かたしょ: あらかじめ、続ける前提で組んでいましたね

有馬: なんなら、最初ワンシーズンに一回とか話していたよね、三ヶ月に一回

中村: 実際には、無理ですね(笑)

はじめちゃん: みんなそれだけをやっているなら、できますけど。普段のライブハウスの仕事がありますから

---前回に比べ、若干規模が大きくなった気がします

はじめちゃん: 会場を増やしたり規模を大きくする選択肢もありましたが、前回のイベントで至らない点も多々あったので、それらの反省点を改善した上で同じ規模感で開催することになりました。会場は同じで、出演の枠だけ増やしました

有馬: バンドの数は増やしたいよねって話してたよね

中村: その代わり、持ち時間は減りました

有馬: 25分でいろいろなバンドを見てもらいたい

はじめちゃん: スタート時間と終わる時間は同じだけど、1組ずつ増やしました

---今回のラインナップについてお聞かせください

かたしょ: 俺らはめっちゃうまく組んだと思っているけど、それがお客さんに伝わっているのかなという不安はあります

有馬: その感じは前回と一緒だよね、めっちゃいいメンツが来たー! と思ってるけど、そのことがちゃんと伝わっているのだろうか、という不安はある

はじめちゃん: ネットでの反響で、「NEW LINK!またやるんだ、しかも前回と全然メンツが違う」みたいなコメントがあって、うれしいですね

梅澤: より出演者の幅は広がっている

有馬: 2回目の開催なので「出たい」と言ってくれるバンドがいたりして、そういう組み方もできるのが面白いよね

---バンド側から出たいという要望が出ていることは、1回目が本当に価値があったということですね

有馬: 自分たちでもよく思いますが、こんなイベントを平日に開催しているところはどこにもなくて、普段とは違っていろいろな人とも知り合えるし、アーティストも楽しんでくれていた印象があります。前回は、「イベントを立ち上げたので一緒に盛り上げてください」という感じでしたが、今回はバンドが「出たかったので!」というスタンスで関わってくれるのが前回とは大きく違いますね

---ラインナップを見て、知らないバンドがいくつも出演します。一方、知っているバンドで見ると、そんなバンドが出るの? という感じで、このラインナップはとてもエッジーです。平日のライブハウスブッキングのすごい日が集まってるという感じで、前回ももちろんそうでしたが、今回はさらにチャレンジングなラインナップになっていると感じています

有馬: なんなら、僕もわかってないバンドが多いですから(笑)

かたしょ: 俺も見たことないバンドがいますからね

梅澤: お互いにそういうバンドがいますよ

有馬: 5人でブッキングしていますが、お互いを信用していて、知らないけど面白そうだよね、おまえがかっこいいって言うなら呼んじゃおうよ、とか。前回も同じですが、ライブハウスのブッキングは好きなバンドを呼ぶのが基本で、その延長線にあるので同じ感覚でお互いに好きなバンドを呼ぼうよと

かたしょ: このバンドを入れればお客さんがたくさん来るでしょ、みたいなことは意図してないです。自分たちが呼びたい人たちを、平日のブッキングの延長線上で呼び合って、みんなで盛り上げようぜ! みんなでプッシュして、みんなに聞いてもらおう! という気持ちが強いです

有馬: 基本的にライブハウスの人間なので、バンドを応援していくというスタンスは変わらない。発見してもらい、そして拡がってもらう、ある意味バンドを見つけられるイベントとして一番早いよね

---お客さんも知らないバンドが多いのかなと。自分自身もライブを見たことがあるバンドは半分程度で、本当にわくわく感が強いイベントです。たぶん、1回目と今回を見たお客さんは確信すると思いますが、3回目は開催が発表された瞬間、ラインナップ発表前に予約するお客さんが出てきそうです

中村: まさに、それが最高ですね

かたしょ: ほぼ毎日ライブを見てますからね、俺らは。その中でこれはいいぞというバンドを集めている自信はあります

中村: 『未確認フェス』に出ているバンドもいるし(ふるかわののこ、エルモア・スコッティーズ、錯乱前線)

梅澤: 『FUJI ROCK』のROOKIE A GO-GOに決まっているバンドもいる(Manhole New World、paionia)

はじめちゃん: いろいろなところを押さえている

中村: いや、押さえてないんだよ結局。俺らがいいと思うバンドは、やっぱかっこいいってことなんだよ

かたしょ: 俺も『出れんの?サマソニ』に行ってそれを思った、結局俺が呼んでるバンドが一番かっこいいじゃんって(笑)

中村: 狙ってラインナップを組むと、変なニュアンスになっちゃう。すごく純粋な気持ちで組んで、その内容がいいということはやっぱりこの5人が凄いんですよ。考えていることとか、日々やっている制作とか、毎日ライブハウスで行われていることが面白い、というだけなんですよ!

全員: おっしゃー! やったるぞー!(笑)

中村: 結局、これが毎日行われているんですよライブハウスでは。本当にいいラインナップが各ライブハウスでそろった、手に負えないくらい盛り上がるのがこの日です

有馬: これまでに行ったことのないライブハウスへ足を運ぶきっかけにもなります。このイベント後に、ライブハウスで遊びやすくなってくれるといいですね

---『NEW LINK!』は各店舗の若手ブッキング担当の皆さんが中心となり企画されたイベントですが、お店の皆さんの反応はいかがでしょうか

中村: 各店舗のみなさまに理解、協力してもらってる上で開催できていることは、自分たちもしっかりと感じています

有馬: 若い奴らが何かをやっていることを応援してくれているお店が下北沢に集まっていて、そのことがよりこのイベントの活性化につながっています

かたしょ: 自分たちが応援しているバンドマンと一緒にやれているのが、大きいのかもしれないです。近い距離感で活動を応援しているバンドと一緒にやっていて、バンドも僕らの活動も応援してくれていて、相互的に「楽しい! 見せるぞ!」という感覚がありましたから

有馬: ただ単にイベントに、『呼んで』『呼ばれて』『出る』、だけじゃない感じがあるよね

中村: お互い顔が見えているのは大きいよね

---それぞれのバンドを呼んだ担当がはっきりしていますからね。ちょっと気になっているのですが、出演するライブハウスはどのように決められているのでしょうか?

有馬: 結構、奪い合いみたいになりますね

中村: ドラフト会議みたいな感じで

有馬: ここでこのバンドを見たら面白いよね、というのはあります。ただ、監督(中村)の強引な指示がありますね、、、取り過ぎだよって(笑)

---タイムテーブルを組むのは大変ですか?

中村: 規模が通常のライブハウスのイベントに1・2バンド多いだけなので、全然問題ないですね

NEW LINK! Time Table
NEW LINK! Time Table

---ここまで話を聞いてはっきりとしてきましたが、『NEW LINK!』はいわゆるサーキットイベントとはコンセプト的に違うモノですね。それぞれのハコが攻めたイベントを同じ日にやっていて、1枚のチケットでどこでもいける、そんなイベントだと確信しました

中村: 街を賑やかにしたいとか、音楽シーンを賑やかしたい、そういう開催の狙いがどのイベントにもあると思いますが、ライブハウスにスポットを当てたサーキットイベントは今までになかったんじゃないですかね。なんでやってこなかったんだろうって思いますね

はじめちゃん: 仲良くないとできないよね

かたしょ: 実際のところ、仲良くないとできないですよ

中村: だから、肌感がちょっと違うイベントになっている。サーキットイベントなのにライブハウスっぽい印象になっている感じです

有馬: すごく大事なところですね

---最後に、今回のイベントの見所を教えてもらえますか

かたしょ: 僕としては前回の規模感を守りつつ、反省するところは反省しようと。どのバンドを見てもらってもかっこいいという自信がありますが、単純に前回より居心地のいいイベントになると思います。会場を増やすみたいな無理はしなかったので、前回よりも遊びやすさを追求しました

---ちなみに反省点とは?

有馬: 地図がなかったり、タイムテーブルがなかったりとか、ドリチケもそう

中村: ドリンクチケットが会場指定でしたが、イベント自体の時間短くて、行くことができないハコもあるのでどこでも使えるようになりました

かたしょ: そのあたりを見直して、もっとスムーズに遊べる予定です

有馬:あと個人的な思いもありますが、PENs+をやっていた新井リオがデザインを担当してくれて、若い奴らがやっているNEW LINK!にとても共鳴し、フライヤーなどいろいろ手伝ってくれています。そこも見所の一つですね

梅澤: 今回は新宿や渋谷そして吉祥寺のライブハウスによく出ているバンドが集まっている気がしていて、下北沢の印象があまりないバンドが出演します。他の街のライブハウスによく見に行くお客さんも、今回をきっかけに下北沢のライブハウスに来て楽しんでもらいたいです。普段見ているバンドを見つつ新しい出会いを、シモキタって面白いなと思える点が見所だと思います。普段シモキタにあまり来ない人たちに来てほしいですね。なんなら、他の街のライブハウスの人たちにも来てほしいです。それで、どんどんつながって、ライブハウスシーンを底上げすることできればいいです

はじめちゃん: 前回やって見えてきた部分を生かし、タイムテーブルがかぶっている時間帯のお客さんの流れをイメージしたり、トリが2会場でしたが全員残ってたらもっと人がいたんじゃないかと考えて、トリを3会場にしました。6会場規模のサーキットイベントでトリが3会場は多いわけですが、究極に見てほしいトリが3会場あるわけです。最初から最後まで見所づくしなので、最後まで見てもらえたらいいなと思います。自分たちでも面白いと感じられるタイムテーブルが組めていますので

---それでは中村監督、見所をお願いします

中村: 5人の当日の表情ですね、顔も出してるし見たら多分わかると思います。あ、この人たちが『NEW LINK!』を作っていて楽しそうにやっているんだなと。一番の見所は、イベントを作ってる人が楽しそうにしている姿ですね。僕らに負けないくらい楽しんでください!

---言い残したことはありませんか?

有馬: あ、Daisy Barの金子ってヤツがいます(笑)

中村: ごめんなさい、体調不良でこのインタビューには参加できませんでした

梅澤: あと、各バンド取り置きとLivePocket、各店頭で手売りチケットが販売されていますので、チケットを買ってください!

中村: 前回もそうでしたが、ギリギリまで動きが出なくて不安になるので、ぜひ買ってください!

有馬: こっちの気持ちも考えてください(笑)

---は、はい、買います。ハコで手売りチケットを買います! 今回もイベント自体を楽しみたいと思います。ありがとうございました!

NEW LINK!を創る5人。左からかたしょ(BASEMENTBAR)、有馬(CLUB251)、梅澤(下北沢近松)、はじめちゃん(mona records)、そしてMacBookに映し出された金子(Daisy Bar)
NEW LINK!を創る5人。左からかたしょ(BASEMENTBAR)、有馬(CLUB251)、梅澤(下北沢近松)、はじめちゃん(mona records)、そしてMacBookに映し出された金子(Daisy Bar)

1回目の『NEW LINK!』の時からいわゆるサーキットイベントとは違う雰囲気を感じていましたが、実際に話を聞いてみてサーキットとは違いライブハウスが主体となって生み出されたイベントであることを改めて認識しました。

また、下北沢という街もこのイベントが生まれたきっかけです。下北沢駅南西口から最も近いmona records、そして下北沢近松、さらにDaisy Bar・Lagunaがあり、CLUB251からBASEMENTBARと、それぞれのライブハウスが近い距離にあることも大きなポイントです。そこに、面白いことをやろうとしている若手の動きを見守るライブハウスがあってこそだと感じました。

2回目となる『NEW LINK!』は、8月8日(水)開催。チケットは、Livepocket・会場手売・各バンド・NEW LINK!などで購入・予約してください。2回目も写真撮影などの取材はなしで、お酒を片手にエッジーなラインナップによるアクトを楽しむ予定です。あ、1週間前の8月1日(水)にはmona recordsでプレイベント『集LINK!』も開催されます、ドリンク代のみですのでこちらもぜひお越しください。

『NEW LINK!』

2018年8月8日(水)
BASEMENTBAR / CLUB251 / 下北沢近松 / Daisy Bar / mona records / Laguna
OPEN 17:00 / START 17:30 ※リストバンド交換開始 16:30(CLUB251にて)
ADV ¥2,000 / DOOR ¥2,500
チケット: Livepocket、会場手売チケット、各バンド予約、NEW LINK!予約
出演: paionia /CRAZY WEST MOUNTAIN / Bakyun the everyday / Gateballers / FILTER / deronderonderon / ArtTheaterGuild / 清水煩悩 / ステレオガール / シャンプーズ / GRASAM ANIMAL / SUP / Mr.Seaside / Manhole New World / 神々のゴライコーズ / マイアミパーティ / エルモア・スコッティーズ / LEMONPOLICE / 時速36km / 安頭 / こっけ(バンド) / Youmentbay / ふるかわののこバンド / わたしのねがいごと。 / Walkings / The Whoops / w.o.d. / テジナ / ヘンショクリュウ / 錯乱前戦 / メメタァ / TYINPETS / Layne / FAITH / Turns blue
公式Twitter

NEW LINK!プレイベント『集LINK!』

NEW LINK!プレイベント『集LINK!』
NEW LINK!プレイベント『集LINK!』