2018年11月16日(金)に京都・木屋町DEWEYにて開催される316NIGHT vol.5『お京阪ナイト IN 木屋町 DAY1』。
このイベントに出演する、Transit My Youthを知ったのは、今年4月に堀江で開催された「MISOJI RIOT 2018」の対談記事。関西のライブハウス界隈では有名な天の声の人が、そこまで頑なに出演させるのを嫌がっているTransit My Youthとはどんなバンドなんだ? YouTubeでMVをチェックするとかなり好みのタイプ。そして、実際にライブを見て一発で好きになってしまいました。
以降、頻繁にライブをチェックし、自分の中で大阪で最も注目している若手バンドと明言しています。そんな、Transit My Youthのインタビューをお送りします。

---まず、バンド結成の経緯を教えてください
モリノタイキさん(Vo.Gt.、以下モリノ): 以前やっていたバンドがメンバー募集をして、Twitterでナカヤマさんがベースメンバー募集で加入したのですが、加入してまもなくバンド自体が空中分解してしまい、ナカヤマさんと二人になってしまいました。バンドの加入を希望していた人に、バンドを提供できないまま終わってしまった後ろめたさもあって、新たにバンドを始めようと軽いノリではじまったのがTransit My Youthです。
その時は、僕がギターボーカルでナカヤマさんはベース、あとドラムという編成で今とは全然違う音楽をやっていました。ハードコアパンクみたいなポストロックやエモ系でやっていたのですが、メンバーの技量が追いつかない状況でこれは無理だと。ちょうどその頃は洋楽をたくさん聴いていて、もっとチープなことをやろうと思い、今のテイストになりました

ナカヤマポンタさん(Syn.Vo.、以下ナカヤマ): 私が前のバンドに入ったのが2016年の夏やったから、2年前か。それでTransit My Youthができたのが、2016年の10月ですね
モリノ: いわゆるオルタナティブロックをやるにあたり、僕的には3人でやるのは厳しいと思って、そこに1人加えて4人でやろうと。そして、新たに別のベースが入ったので、ナカヤマさんはギターを弾くことになりました
千原 拓さん(Ba.、以下千原): だから、VistaのMVではギターを弾いてるよね
モリノ: でも、ギターを弾いていても面白くなさそうだったので、シンセやってみたらって
ナカヤマ: ギターはあまり好きじゃなかった
---ナカヤマさんは、ボーカルについては最初からされていたのですか?
ナカヤマ: それも、私が駄々をこねて
モリノ: 元々ボーカルは自分だけでしたが、駄々をこねていたので、ノリで「じゃあ歌えば」って(笑)

---今のツインボーカルの印象がとても強いですが、そのような経緯があったのですね。ベースの千原さんと、ギターの鎌野さんの加入はいつ頃でしょうか
モリノ: 元々いたベースが三ヶ月くらいでやめてしまいサポートを入れていたのですが、ちょうど同じタイミングで5人編成にしようとしていて、大学の後輩だった鎌野ゆうにサポートで入ってもらいました。サポートギターとしては3人のうちの1人だったのですが、他のサポートが社会人で参加できる頻度が限られていたので、ゆうちゃんにお願いする回数が一番多かったですね。
並行してベースを募集していたのですが、それに千原が応募してきました。3、4人くらい面談して、全然理由はなかったのですがこの人にしました
千原: これ《一同笑い》と書くところやな(笑)

モリノ: オーディション的なことをして最初は楽しかったけど、途中からだんだん飽きてきて、、、
ナカヤマ : それで、チャーリー(千原さん)ともう1人の候補の2人に絞られて、どっちにしようかと話し合っているまさしくそのタイミングでもう1人から辞退の連絡が来て、必然的に決定しました
---それがいつ頃のお話ですか?
千原: 2017年8月ですね
モリノ: なんか、エントリーシートみたいな一番堅苦しい文章を送ってきた。「少しでもお役に立てれば」みたいなことが書かれていて
---とても、キャラが出てますね。そして、鎌野さんは今年の3月にサポートから正式メンバーになり、今に至ります

---バンド名の由来を教えてください
モリノ: バンド名はピンとくる名前がまったく思い浮かばず一ヶ月くらい決まらなかったので、テンプレート的に文字を入れていこうという話になり、bloodthirsty butchers(ブラッドサースティ・ブッチャーズ)とかASIAN KUNG-FU GENERATION(アジアンカンフージェネレーション)みたいな名前を考えていて、語感的にキレイだった「Transit My Youth」になりました。
意味合い的には”過ぎ去った青春”ですが、全然そういう意味は意識していないですね。Transitの字体がかわいいというのもあります
---バンドとして、目指している音楽について教えてください
モリノ:一言で言うならば、”J-POP”です。インディーロックをやりたいとかオルタナティブやりたいということはあまりなくて、その時はまってる音楽を作っちゃうので、5年後同じことをやっているかというとわからないですね。ブームはコロコロ変わりますから。くるりみたいなバンドが理想です、アルバムごとで全然違う感じで
---J-POPですか、予想外でした
モリノ: ミスチルとか、誰でも口ずさめるじゃないですか、あんな感じになりたいです。それって、結局J-POPですから。まあ、それも強いて言うならですが

---バンドとしては目指していることはありますか?
モリノ: 遠い未来のことは全然考えられないけど、まずは次出すアルバムが前作よりも多くの人に手に取ってもらえるようにしたいです。前の方がよかったよねとなるのは、さみしいですので。そのためには売る努力もしないといけないと考えています
---今年の夏にサマーソニックに出演されましたが、実際に出演してどうでしたか?
鎌野ゆうさん(Gt.Cho.、以下鎌野): 思ったより多くの人に見てもらえましたね、わざわざ見に来てくれた人も多かったです
ナカヤマ: ライブハウスでやるよりも、堂々とやることができて自分を解放することができました。緊張はしましたが、実際に出てみたら「ひゃっほー!」って感じで、楽しさが上回りましたね
千原: 緊張しましたね、していなかったつもりでしたが
モリノ: 自分のライブのことは一切覚えてないです、ノエル・ギャラガーが良すぎて
---サマーソニックはオーディションで勝ち抜き出演することになりましたが、オーディションに強そうな印象があります
モリノ: オーディションは強いですね。まあ、こういうのは親孝行イベントですよね
千原: 大きいイベントに出演するよって
モリノ: バンドに対して悲観的な親を説得する材料にはなる(笑)
鎌野: 親族のLINEで、「大きいフェスに出るんやな、すごいな」みたいな(笑)

---11/16のラインナップについて、気になる出演者はいますか?
鎌野: Oh No Darkness!!が好きです!
ナカヤマ: ippukuのボーカルのアスミーナ石崎さんは、学校の先輩ですね。同じシンガーソングライターコースに所属していて、お互いバンドとは縁のないところにいたのに、なぜかバンドでつながりましたね。元々アコギで弾き語りをしていたのですが、自分の中で「つまらない」という気持ちになり、彼(モリノ)のメンバー募集に応募してバンドをはじめたので、不思議な縁ですね
千原: あっけさんのソロではないですがカトキットは一度一緒にやってますね、knaveだったかな。トリで登場して爆盛り上がりだったのが印象に残っています
---最後に今回のイベントの意気込みをお願いします
モリノ: 僕ら張り切りすぎるとスベるタイプなので、力まずにやろうと思います。なんか、サマソニの前に円陣組もうとか言われて(笑)
千原: 本番前にみんながそわそわしている気がしたので円陣を組んで意気込もうぜって言ったら、メンバーから「イヤ」って言われて(笑)
ナカヤマ: いつも通りでいいやん
モリノ: 余計そわそわする
鎌野: そういうの、やめようやって
モリノ: おまえが一番緊張してるよ(笑)
---なんというオチなんだ、いつも通りの自然体で当日よろしくお願いします! ありがとうございました









2018年11月16日(金)
316NIGHT vol.5
『お京阪ナイト in 木屋町 DAY1』
LIVE HOUSE DEWEY
ADV 2000円(+1D)/DOOR 2500円(+1D)/学割:大学・専門学校生以下1000円(+1D) *学生証提示
OPEN 18:00/START 18:30
[出演]
・ippuku
・Transit My Youth
・Oh No Darkness!!
・あっけ(カトキット)
・pont
◎タイムテーブル
※出演バンドのツイッターリスト
★翌日の11月17日は同じくDEWEYで316NIGHT vol.6『お京阪ナイト in 木屋町 DAY2』、出演は「スーパーバック」「Gue」「イトカムトビコ」「tip top nap」「YURERU PINK TOPAZ」の5組です、こちらも要チェック!