316NIGHT vol.5 インタビュー『ippuku』

2018年11月16日(金)に京都・木屋町DEWEYにて開催される316NIGHT vol.5『お京阪ナイト IN 木屋町 DAY1』。

「ippuku」との出会いも、ある意味奇跡的なものでした。2月28日の京都・二条GROWRY、以前から気になっていたOh No Darkness!!を見るために来ましたが、この日リリースイベントだった「ippuku」が本当に衝撃的でした。アスミーナ石崎さんのスッと突き抜けるような歌声に、カッコよすぎるサウンド。まさに一目惚れ、この日から何度となくライブに足を運ぶことになりました。

以降、京都で最も注目している若手バンドとしてプッシュしており、今回イベントに出演いただくことになりました。そんな、「ippuku」のインタビューをお送りします。

ippuku - 2018.9.24 新宿SAMURAI
ippuku - 2018.9.24 新宿SAMURAI

---まず、バンド結成の経緯を教えてください。バンドの結成はいつ頃でしょうか

奥田和樹さん(Gt.、以下奥田): 2016年4月ですね

中野竹士さん(Dr.、以下中野): 初顔合わせは、4月1日やねん確か

奥田: 男3人が同じ大学で、西田とアスミーナは高校の時の友達なので、西田だけは全員知っていて、僕と竹士はアスミーナのことは知らなかった

西田悠馬さん(Ba.、以下西田): 元々、石崎からバンドをやろうと誘われて大阪でバンドを組んでいたのですが、ドラムとギターが抜けてしまって、大学で友達を誘い結成しました

---西田さんと石崎さんがやっていたバンドは、どの程度活動していたのですか

アスミーナ石崎さん(Gt.Vo.、以下アスミーナ): 活動はほとんどしていないです、一回スタジオに入ったきりですね

---3人は同じ大学とのことですが、サークルが一緒だったのでしょうか

奥田: 大学に軽音楽部が3つあって、中野と西田が同じサークルで、僕は別のサークルでしたがサークル同士で交流があったので知っていました。みんな同じ学年ですね

奥田和樹(Gt.)
奥田和樹(Gt.)

---顔合わせで初めて4人が揃ったわけですが、どんな印象でしたか? これはイケるみたいな

アスミーナ: イケるって、、、

奥田: どう思ってたん?

中野: ほんまや、知らんわ

西田: 飲みに行ったやん

奥田: 最初は飲みに行きましたね

アスミーナ: その頃はバンドのこととかよくわかっていなかったので、とりあえず人がよかったらええかなと思ってました

アスミーナ石崎(Gt.Vo.)
アスミーナ石崎(Gt.Vo.)

---人が良さそうですよね、3人とも

アスミーナ: 外ウケがいいだけですよ(笑)

---雰囲気的にも荒れたりしなさそう、暴れたりとか

奥田: それはないですね(笑)

---続いてバンド名についてですがどのように決定したのでしょうか、全員たばこを吸われるのでなんとなくわかる気がするのですが

西田: まあ、そんな感じですが元々別の候補を石崎が持ってきていて、それが「全裸ドリップ」という名前で、それをなんとか阻止しないとと思って

---え、ぜんらどりっぷ?

アスミーナ: 全裸でコーヒーをドリップするんですよ

西田: 頭おかしいでしょ、こんなポップなことをしてるのに

西田悠馬(Ba.)
西田悠馬(Ba.)

---全裸ドリップというバンド名だったら、印象が全く違いますね

アスミーナ: じゃあ、それよりもっといいのを考えてと言ったら、「ippuku」になりました

西田: よく行くスタジオの喫煙所に、”ここでippuku”とローマ字で書かれているのを見て字面がかわいいなと思って

---ローマ字というのがいいですよね。最近はたばこを吸うバンドマンが減ってきているので珍しいのですが、全員たばこを吸いますよね

奥田: そうなんです

中野: 時代の逆を行ってる

---MVの中でも吸ってますよね

奥田: 吸いまくりましたね、撮影の時

アスミーナ: きつかったねー

中野: しんどかったなー

---え、しんどくなるほどですか?

中野: もう一回、もう一回いい? とか言われて

中野竹士(Dr.)
中野竹士(Dr.)

アスミーナ: みんな思ってないと思うけど、たばこを吸うってイメージがあまり良くないじゃないですか。だから、ちっちゃな反抗みたいなイメージで撮りました

奥田・西田・中野: へぇーーーーーー(笑)

奥田: そういう心境だったんや

中野: あー、なるほどな

ippuku - 2018.9.24 新宿SAMURAI
ippuku - 2018.9.24 新宿SAMURAI

---続いてバンドの音楽性について、どのような音楽を目指していますか?

奥田: よくライブハウスの人にも聞かれるのですが

中野: 毎回ふわっとした回答をしている

アスミーナ: 私的には、メンバーみんなが聴いてきた音楽が違っていて、曲作りも編曲についてはそれぞれに任せていて、それで曲ができてくるから面白くて。特に目指すところがないのは良くないと思っていますが、それぞれが好きにやって、でも唯一歌だけは聞こえるようにしたいですね

奥田: 編曲というか、バンドアレンジの部分ですね

中野: スタジオに入って、全員で意見を出し合う

西田: 1mmも進まないスタジオの時もあります

---ちょっと表現が難しいのですが、ippukuの曲はいい意味で統一感がないと感じています

西田: 最初の頃は本当に曲に統一感がなく、これがippukuだというものがなくて悩んでいました

奥田: 今やっていない曲がたくさんあるのですがそれは本当にバラバラで、今は違いすぎる曲はやっていないですね

中野: もっと変な曲が、いっぱいあります

ippuku - 2018.9.24 新宿SAMURAI
ippuku - 2018.9.24 新宿SAMURAI

西田: 曲としてはいいんですけどね

奥田: 「本当の愛は、どこだー」っていう僕らの曲わかりますか?

西田: なんで「おーおお」の部分じゃないの?

奥田: あ、「おーおお、おーおお」ですね

---わかりますよ、最近はライブでよくやってますよね

奥田: あの曲も初期の頃にできた曲で、曲作りが進まなさすぎた時期に1年越しにアレンジし直して、今やっている感じです

中野: あれも雰囲気が違うって言って、ボツにしたけどね

---そうだったのですね、とてもいい曲です。どの曲も共通していますが、ライブなどで聞いた後に歌詞が残る感覚があります。これまた表現が難しいのですが、軽く問題提起的なメッセージ性があるのかなと。問題提起というはっきりした感じよりは、「私はこう思うけどあなたはどう?」という雰囲気がありますよね

アスミーナ: 確かにあります。自分の身の回りで起きていることを、誰でも考えられるように作りたくて、できればしゃべり口調で難しい言葉は使わないようにしています。それくらいですかね、考えているのは

---はっきりと言い切る感じではないですよね

アスミーナ: 決めつけたくないんですよね

---その部分が大きな特徴なのでしょうね

ippuku - 2018.9.24 新宿SAMURAI
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---バンドとしての目標について、教えてください

奥田: 昨日、まさにその質問をされて、東京に来るとそれなりにお金がかかりますが、ちゃんと元が取れるようになりたいです。集客の面が大きいですが

アスミーナ: バンドを続けるのはお金の面でも時間の面でもなかなかしんどいですが、音楽をやっている方が楽というところまで頑張っていきたいです

西田: とりあえずプラスマイナスゼロまで行きたい

アスミーナ: あと、個人的には大きなところでやりたいですね。まずはBIG CATを目指したいです

西田: さいたまスーパーアリーナ

奥田: でかっ! 急にどうしたん?

---さいたまスーパーアリーナ、それはでかい

西田: うそですよ

奥田: 俺、考えたこともないわ

---さいたまスーパーアリーナは相当大きい目標になってしまいますが、BIG CATは関西のバンドにとってはまず目指す場所になりますね。もちろん、さいたまスーパーアリーナも目指してもらいたいです

ippuku - 2018.9.24 新宿SAMURAI
ippuku - 2018.9.24 新宿SAMURAI

---さて、11月16日のラインナップについてですが、先ほど「pont」が楽しみだという話を聞きました

中野: 対バンしたときにとても良かった

奥田: この前、新宿SAMURAIの時、めっちゃ良かった。でも、pontに限らず全部楽しみですね、初めてだけど「Transit My Youth」も

アスミーナ: あ、私の後輩です(Syn.Vo.のナカヤマポンタさんが)

奥田: そうなんや。あと、Oh No Darkness!!はめっちゃ好きですね

アスミーナ: 自分のイベントに出てもらったくらいですからね

奥田: あと、あっけさん

アスミーナ: カトキットさんとはやってますね、京都の大先輩です

中野: あっけさん、パワーがすごいです

---そういえば、カトキットとは先日2nd LINEで対バンしてましたよね、バンドでも改めて対バンしてもらいたいです。それにしても、Transit My Youthと対バンしていなかったとは。この組み合わせは個人的にはものすごく強力で、直接対決してもらいたかったのです。ちなみに、翌日となる11月17日の方で気になるバンドはいますか?

西田: 大好きな「スーパーバック」がいる

奥田: スーパーバックもめっちゃかっこいいですよね、それも京都じゃなくてSAMURAIで対バンですが

西田: 普段聞かないジャンルなんですけど、でもカッコいい

中野: Music Videoもめっちゃよかったし、『 DoooN!!! 』って奴。「オーイエーーー!」って

---まさか、ここでスーパーバックの話が出るとは、音楽的には全然違いますけど、ストレートにカッコいいですからね。ああ、1日でやりたかったです

ippuku - 2018.9.24 新宿SAMURAI
ippuku - 2018.9.24 新宿SAMURAI

---最後に、意気込みをお願いします

奥田: 僕ら4人共ですが、対バンの4組が好きな人や気になっている人ばかり。うまいこと集めてくれはったんで、単純にめっちゃうれしいです。僕らももちろん頑張りますけど、見れるのが超楽しみです

---ありがとうございました、私ももちろん楽しみです。よろしくお願いします!

ippuku - 2018.9.24 新宿SAMURAI
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ippuku - 2018.9.24 新宿SAMURAI
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316NIGHT vol.5『お京阪ナイト in 木屋町 DAY1』

2018年11月16日(金)
316NIGHT vol.5
『お京阪ナイト in 木屋町 DAY1』
LIVE HOUSE DEWEY
ADV 2000円(+1D)/DOOR 2500円(+1D)/学割:大学・専門学校生以下1000円(+1D) *学生証提示
OPEN 18:00/START 18:30
[出演]
・ippuku
・Transit My Youth
・Oh No Darkness!!
・あっけ(カトキット)
・pont
タイムテーブル

※出演バンドのツイッターリスト

★翌日の11月17日は同じくDEWEYで316NIGHT vol.6『お京阪ナイト in 木屋町 DAY2』、出演は「スーパーバック」「Gue」「イトカムトビコ」「tip top nap」「YURERU PINK TOPAZ」の5組です、こちらも要チェック