2018年11月17日(土)に京都・木屋町DEWEYにて開催される316NIGHT vol.6『お京阪ナイト IN 木屋町 DAY2』。
この日、トップバッターで登場する「スーパーバック」は、あるライブ好きな人に紹介されライブを観たのがきっかけでした。普段全く聞かないジャンルではありましたが、何回か聴いているとクセになりはまっていました。轟音ながらギターとボーカル、ベース、ドラムが一体化したサウンドは、無条件に体が揺り動かされます。
もう、説明するより観てもらった方が早いので、10月に公開された最新MV『 DoooN!!! 』をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=0oouQiT7Cx0
MVでは限界がありますが、ライブハウスの爆音環境でぜひ彼らの音楽を感じてもらいたい! そんな、「スーパーバック」のインタビューをお送りします。
---まず、バンド結成の経緯から教えてください
丹野貴博(Gt.Vo.、以下丹野): 僕とドラムの小椋がバンドをはじめようと、スタジオに入って2人で合わせたりし始めたのがきっかけで
小椋貴仁(Dr.&Cho.、以下小椋): 2人は茨城県出身で中高も一緒で、大学でお互い京都に来ており、2人でバンドをしたいという話をしてスタジオで遊んだりしていました。なかなかメンバーが見つからなかったのですが、そこにムラオが入って今の体制になりました
丹野: 僕とムラオは同じ大学で、サークルも一緒だったのがきっかけですね
---2人は狙って一緒に京都に来たのでしょうか?
小椋: 狙ってないよね(笑)
丹野: 高校の推薦枠がありそれぞれが自分の行きたい大学に進んだのですが、違う大学ながら自転車で3分くらいのめっちゃ近い場所に住んでいました
ムラオ・ムラムラ(Ba.、以下ムラオ): 2人だけではなく、3人とも家がめっちゃ近いですね
丹野: 近いから動きやすいよね
---丹野さんと小椋さんがやっていたところに、ムラオさんが加わった感じですね
丹野: 最初はベースを探していたよな
小椋: ベースを探していて、一度大学の友人を誘ったりしましたが、なんかしっくりこなくて
丹野: 知り合いにベースが上手い奴がいるからと紹介され、声をかけたのがムラオでした。スタジオにも入らず名前も決まる前に、とりあえずバンドを組んでしまいました
小椋: 初めて会ったのが、2017年の1月終わりでしたね
丹野: 3人でカレー屋さんに行ったよね、カレーを食べながらバンド名を決めた。小椋とムラオは初対面だったけど
---早速バンド名の話が出てきましたね、バンド名はどのように決まりましたか
小椋: 最初に集まった日までに、それぞれが候補を考えてきて
丹野: いっぱいあったよな
ムラオ: いっぱいあった、ゴンザレスヤマダとか
丹野: マンハッタンヤマダだよ
ムラオ: そうだ、マンハッタンヤマダだ! やばかったな今思うと
丹野: 最後まで俺はマンハッタンヤマダにしたくて、でも反対されてその候補が「スーパーバック」だった。それは、ムラオが持ってきた名前で
ムラオ: FINLANDSに「Super Back」という曲があって、FINLANDSがめっちゃ好きだったことに加えて、語呂がいいなと思って。それをカタカナ表記にしました
丹野: だから名前には深い意味はないです、なんかカッコよさそうだなって
小椋: はじめて「スーパーバック」と聞いて、直訳すると「めっちゃ戻る」だな。なんか面白くていいじゃん、という感じで決まりました
丹野: そういえば、前にGROWLYでFINLANDSと対バンしたときにやってくれたよな
ムラオ: やってくれた! 全然やらんらしい曲なのにやってくれて、めちゃくちゃテンション上がったわ
---曲名から取っていたのですね、そして、意味はあまりないと。でも、多いですよね、意味より語感的な部分で決まったという話は多いです
---続いて、曲作りや、バンドの音楽性、目指している方向について教えてください
丹野: やりたい音楽は、、、なんやろ
小椋: いくつか項目があって、その中の一つにダンスがあるよね
丹野: 踊らせたい、ゆらゆら踊る感じではなく、激しく
小椋: 最近、ダンスパンクというワードに出会って、面白いなと
丹野: バンドで言うと「the telephones」とか、「8otto」とか、
小椋: 海外だと、「!!!(チック・チック・チック)」とか、個人的には「The Ting Tings(ザ・ティン・ティンズ)」
丹野: 四打ちで乗りやすい音楽を目指しながら、僕はリフものが大好きなので、ジャンルは違いますが「AC/DC」や「Rage Against the Machine(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)」とか、自分たちが今までに聞いてきてカッコいいと思ったものをごちゃ混ぜにした上で、新しいものを目指しています
小椋: ダンス系と、あと大雑把に言ったらグランジ系ですね
丹野: 曲の作り方は僕がリフかメロディか、とにかくワンフレーズだけでも持ってきて、3人でスタジオに入りセッションして作ります
小椋: 曲は基本的にスタジオで合わせながら作っています
丹野: 歌詞は後ですね。自分の中では歌詞よりもリズムが大事なので、仮歌でこういうリズムが乗れるというのを先に歌ってから、そこに合う言葉を探しつつテーマにあわせて書いています
小椋: 詞は全て丹野がやっていますね
---明らかに曲が中心に作られている感じはよくわかります。ちなみに、曲は何曲くらいあるのでしょうか
ムラオ: そんなにないよな
丹野: 10曲くらい
小椋: 1年半で10曲しかできなかった。1曲作るのにめちゃくちゃ時間がかかって、スタジオに3・4回入っていろいろ練ったのにボツになっちゃうこともたまにありますし、できて何回かライブしたのになんか違うなという感じでやらなくなってボツになっちゃう曲もありますね
丹野: 4、5曲くらいあるよな、もうやってないですね。僕ら、新曲ができたら練習とかせずに次のライブでやってしまう、何回かライブをしていくうちにやり方を掴んでますね
小椋: ライブで感覚を掴んでるよね
丹野: お客さんの反応を見たり、聞いたりして
小椋: ライブでやり出したら、スタジオでやらない練習もほぼしなくなる、ライブで育てよう
丹野: いいのか悪いのかわからないですけど、ライブが次のライブの練習になってる
---究極のライブバンドという感じですね、どおりでライブの本数が多いわけだ
ムラオ: だから、今日とかスタジオで練習したのは、めっちゃ久しぶりやった
丹野: 今日は長尺で、久しぶりにやる曲もやるのでスタジオに入りました
小椋: 昨日もスタジオで一回通したけど、スタジオでライブの練習するの久しぶりだよねってみんなで笑っちゃってました。
丹野: 最初の頃はやってたけどね。リハ終わってから3人で集まってセトリを考えて、本番ですね
---丹野さんと小椋さんは10年という付き合いなので、気心が知れた中ですよね
小椋: 部活も中高は一緒でした、中学は野球部で、高校はバレーボール部です
---え、中学から高校で部活が変わったのですか?
小椋: 野球部の坊主頭が嫌になって、、、。でも、大学に入りバンドを初めて1年くらい経ったころ、服は最初から着てなかったけど、だんだん「髪の毛もいらねぇな」ということになって、髪の毛も切ってしまいました(笑)
---結局坊主頭になってるじゃないですか、、、それで今のスタイルになったわけですね。そういったライブのやり方だと、お互い相当気が合わないとできないですよね
丹野: 小椋とは中高同級生だったこともありますが、ムラオとも結構息があるんですよ。最初はバンド関係なしに出会って普通の友達でしたが
ムラオ: 毎日遊んでたよな
丹野: 仲はいいよな
---バンドとして目指すところについて
丹野: すごくざっくりと話すと、ロッキンジャパンよりもフジロックという感じですね
小椋: ホントはどっちも出たいけどね。ロッキンジャパンの会場は、家から自転車で10分くらいの場所でやっているので出たい。どっちも出られるカッコいいバンドになりたい、それこそthe telephonesとかPOLYSICSはどっちに行っても評価が高いので、そういう存在を目指したいですね
丹野: そういえば俺、POLYSICSのワンマンに行ってるわ
ムラオ: 俺も初めて行ったライブは、8年前のthe telephonesのワンマンだ
小椋: バンドとしてこれを成し遂げたいという点については、まだちゃんと話していないよね
ムラオ: そうやね
丹野: 具体的な目標はないね
小椋: 近場の目標ばっかだよね。大阪で企画をしてちゃんとお客さんを呼びたいとか、最近企画していないけど
---関西だとどこでライブをよくやっていますか
ムラオ: Pangea(心斎橋)やSocore Factory(南堀江)によく出ていますね
小椋: 最近だとFandango(十三)ですね
---Fandangoは似合いますね、来年の7月に移転しまうのでぜひ企画してもらいたいです
丹野: そうだ、バンドで目指したい場所といえば、人生ではじめて行ったライブで、キックの音で体が震えたりベースの音で耳がやられたあの中学2年生の時に経験した感動、人生が変わったあの瞬間を、自分たちも実現させたい
小椋: そういえば人生初ライブも一緒でした、中2の3月。あっという間の2時間でした
丹野: 俺らのライブを観てくれた中学生たちが、人生変わったとかやばいと感じてくれるようなバンドになりたい。昔の自分がカッコいいと思うような、そんなバンドを目指したいです
小椋: 俺的なバンド名の後付けの理由はそれだと思ってるんだけど、スーパーバックでめっちゃ戻る、昔の自分をぶっ倒すみたいな
---ぜひ、次のインタビューからはそう答えてください(笑)。ちなみに今後の予定でなにか決まっていることなどありますか?
丹野: 先日、新曲を東京でレコーディングして、いろいろあって売ることはできないのですが、無料配布できる音源として年内には
ムラオ: 年内か、年明けくらいにはね
丹野: それと平行して、5曲くらいのCDをレコーディングしようかなと。年明けから3月4月にかけて、ツアー的なこともやりたいと考えています
ムラオ: 今までツアーっていうツアーをやってないから
小椋: 何カ所か行きたいよね
---話は変わって、今回の会場となるDEWEYに出演されたことはありますか?
小椋: 今年の「いつまでも世界は…」で出演しました。一回しかやっていませんがとてもやり易くて、音的な相性はいいですね
---よく考えたら、そのライブ観てますね、凄まじい爆音でした。DEWEYはステージが低くて一体感がありますよね、一体感がありすぎでフロアにいるお客さん的には危機を感じることがあります
丹野: 僕らは激しい曲はありますが、絶対にステージから出ないようにしています。だって、怖くないですか?
小椋: 出てこられると、怖いよね
丹野: フラフラしながら暴れ回ってる人を見ると、お、ちょいちょいちょいって
小椋: 怖いよ、俺結構びびっちゃうよ
ムラオ: 俺もびびっちゃう、怖い
丹野: あくまでステージの上とお客さんという関係なので、そこからは絶対に出ないようにしています
---確かにライブはとても激しいですが、フロアに降りてきたりはしませんね。他にDEWEYで思い出はありますか?
ムラオ: 俺、海フェスの時にDEWEYで観た「THIS IS JAPAN」が忘れられない。初めて観て、爆音でカッケーって! あと、「ピアノガール」もDEWEYで観て、大きい音のバンドがめっちゃ似合うハコです
丹野: ライブ観てて爆音すぎて笑っちゃうみたいなのは、DEWEYで観たピアノガールですね。あの空気感が出せるハコってなかなか無いよな
ムラオ: DEWEYでできるのは、めっちゃ楽しみです
---続いて、共演のバンドについて
ムラオ: 「Gue」は稲毛さんと清水さんに仲良くしていただいているので、楽しみですね。対バンするのは初めてですが
小椋: イトカムトビコは京都でバンドをはじめた頃から知っていて、GROWLYにもよく出ているのでいつか一緒になるのかなと思いつつ、これまで一回も対バンしてなかったですね
ムラオ: いくみさんのバンド(YURERU PINK TOPAZ)も楽しみです
---最後に意気込みをお願いします
小椋: 全バンド初対バンです。自分たちがはじめた頃からずっと知ってる先輩のバンドが多いから
丹野: 負けないようにな
小椋: いくみさんはマジで楽しみだ、、、会ったことないけど
丹野: サークルの先輩でもあるから、観てみたい
小椋: いくみさんがピンボーカルで歌ってるわけですよね。「SEBASTIAN X」の真夏さんと「花柄ランタン」のぷきさんと並び、個性出しまくりで魅力的なボーカル3人のうちの1人ですから。勝手な妄想だけど、個人的に大好きです!
丹野: ジャンルはそれぞれ違うけど、とても楽しみな1日です。ぶちかまします!
---いくみちゃん大人気だ、ぜひ当日は話をしてください。ありがとうございました
2018年11月17日(土)
316NIGHT vol.6
『お京阪ナイト in 木屋町 DAY2』
木屋町DEWEY
ADV 2000円(+1D)/DOOR 2500円(+1D)/学割:高校生以下1000円(+1D) *学生証提示
OPEN 18:00/START 18:30(予定)
[出演]
・スーパーバック
・Gue
・イトカムトビコ
・tip top nap
・YURERU PINK TOPAZ
◎タイムテーブル
※出演バンドのツイッターリスト
★前日の11月16日は同じくDEWEYで316NIGHT vol.5『お京阪ナイト in 木屋町 DAY1』、出演は「ippuku」「Transit My Youth」「Oh No Darkness!!」「あっけ(カトキット)」「pont」の5組です、こちらも要チェック!