シンガロンパレード、そのバンドの進化は止まらない

2019年11月19日(火)千葉県・千葉LOOKで『シンガロンパレード47都道府県TOUR〜エブリ県民カミングKYOTO〜千葉公演』を見た。状況的にライブを見ることは難しかったが、会社に泊まって絶対にやらなければならない仕事を進め、千葉行きを強行した。

結論から書くと、本当に千葉LOOKに来て良かった、その一言に尽きる。下北沢の至宝であるTHEラブ人間と京都のシンガロンパレードが千葉LOOKで対バンする、その価値は誰よりも理解していたけど、誰よりも度肝を抜かれる結末を迎えた。

ギリギリまで下北沢を離れられなかったので、残念ながらSTARTには間に合わなかったが、「GET BILL MONKEYS」の終盤にハコに滑り込む。この時点でとんでもない盛り上がり、「GET BILL MONKEYS」が作り上げた空間は十分すぎるほどに熱くなっていた。しまった、これはどう考えてもSTARTからいなくてはいけなかったイベントだった、そんな後悔が頭をよぎったが、目の前で繰り広げられる 「GET BILL MONKEYS」 のアクトが全てを塗り変えてしまった。楽しい、とにかく楽しいぞ。シンガロンパレードとの相性の良さは、かつて見たライブからも分かっていたけど、そんな経験を上回る楽しさだ。改めて見たい、彼らのアクトを。

フロア後方から最前列へ、「THEラブ人間」のライブを間近で見る。「THEラブ人間」のライブを何も手に持たずに見るのはいつぶりだろう。彼ら主催のイベント『下北沢にて 』 はいつも取材でカメラを手にしている。いつも様々なやりとりをしているキーボードのツネさんや、PAをお願いしているヴァイオリンの谷崎さんがステージに立っている、そうだ彼らは「THEラブ人間」なんだ。もう、この時点で圧倒されている。そして、金田康平という存在。自分が関わるイベントに弾き語りで出演してくれている彼だけど、やはりバンドが似合う。バンドのセンターが似合う存在だ。

一瞬だ、一瞬で終わってしまった感覚だ。金田くんがステージを飛び出して歌い始めたり、シンガロンパレードのみっちーと向かい合って歌ったり。谷崎くんもステージを飛び出してくるし、ツネさんはステージを縦横無尽にし、最高にこの空間を盛り上げてる。そして、ドラムのトミーこと冨田くんは、いつの間にか完全に「THEラブ人間」の一員となりそんなメンバーをしっかりと音で支える。至宝だ、やはり「THEラブ人間」は下北沢の宝としか言い様がない。でも、今日はシンガロンパレードのツアーを祝い盛り上げつつも、最高の自分たちのパフォーマンスを繰り広げている。サイコーじゃないか、「THEラブ人間」。そして、爆弾ジョニーの小堀ファイヤーによるサポートベース、本当にありがとう。

自分自身たくさんのライブを見ている、最高の夜も、なんだかよくわからなくなってしまった夜も、そして死闘を繰り広げる夜も。こんなライブを見続けている日に、ツアーバンドでトリを飾る「シンガロンパレード」はどんなライブを見せてくれるのだろうか。そんなある意味、余裕の姿勢でフロアにいた自分は、3人が音を鳴らし始めて1秒でぶちのめされる。

自分が知っている「シンガロンパレード」だけど、自分が知らない「シンガロンパレード」が目の前にいた。新しいアルバムを引っさげてのツアー、当然ながらライブではじめて聴く曲もある。でも、はじめてライブで聴く曲とかそういう次元じゃない、目の前にいる3人は自分が知っているはずの3人なのに、初めて知った3人だった。進化なんて言葉じゃ形容できない、確実に自分の知らない領域に達した3人がいた。

みっちーが唐突にMCで語りはじめる。何かを、そう、確実に何かを知り、そして悟り、前に進み始めている自分を語りはじめる。そうか、だからか、「シンガロンパレード」の音楽に、そしてアクトに、これまでとは違う引き込まれ方を感じたのは。彼らが纏ったモノ、それは、自分たちが音楽を通して何をしたいのかそして伝えたいのか、そのことなんだろう。ただ楽しいだけじゃない、彼らのアクトをフロアで感じる人たちの、今までよりもうちょっとだけ奥に届く、そんな音楽を彼らはステージで繰り広げてくれた。

久々だ、手が痛いと思う感覚は。とにかくたくさんの拍手で彼らを称えたかった、この千葉という土地で。47都道府県ツアーの13番目、まだまだ折り返し地点は遠い。「シンガロンパレード」がこのツアーを終えたとき、彼らはどんなところにいるのだろうか。正直、自分でも想像ができない。そう、想像ができない場所に彼らは向かっている。そして、「シンガロンパレード」を愛する私たちもその場所に向かいはじめている。

みっちーが話す、東京は1月5日に下北沢CLUB Queでワンマンがあると。でも、彼の思いはそんなQueをひっくるめて、この後も続くツアーの先の終着地である京都MUSEに向けられている。もちろんQueには行く。そして、3月1日京都MUSE、行けるかどうか現時点では分からないけど、自分のスケジュール帳に予定を書き込んだ。

〜エブリ県民カミングKYOTO〜

「シンガロンパレード」、そのバンドの進化を、京都MUSEで確かめたい。彼らを愛する一ファンとして、、、。


と、その前に、まずは11月21日の横浜BAYSISに行く。自分が感じたことが真実か、今一度確かめたい。

シンガロンパレード47都道府県TOUR〜エブリ県民カミングKYOTO〜をチェック

千葉LOOK
千葉LOOK