こんばん怒りのバーバツチ。
大学時代はコピーバンドサークルに所属していた。
入ったときからしばらくは、ずーっとうまくなりたい、難しい曲(先輩がやっていた、複雑なフレーズがある曲…ドリムシとか)も叩けるようになりたい!とか、実は思っていた。
まあ実際は無理だった。単純に努力不足といったらそれまでなのだが、サークルには、でかい音でとっても繊細に叩く人、プログレを簡単そうにバシッとキメてしまう人、符割がとても丁寧な人、さまざまいて、みんなすごいなあと思っていた。一方、技術でいうとわたしは褒められたものが特にない。たまーにスネアの音が良いと褒められるくらい。あとはまじめに練習に取り組むくらいかなあ。これは、みんなまじめにやってるし、特に人に言うものでもない。
わたしは、楽しさ以外に何を求めてバンドをやっているのだろうか、お金もかかるし。遊びにがっつりとお金をかけたほうが、楽しい思いなんて簡単にできるんじゃないか、なんてたまに思ったりしながら。でも、バンドは好きだから、と、サークルも宇宙団も続けていた。
ステージの上で生き恥を晒すようなライブだってたくさんした、その度に悔しくて落ち込みながら、続けていた。
そんな中で、
大学3年生の学祭で、とっても大好きな友達みたいなちーちゃんという先輩と、ちーちゃんが好きなふくろうず(もちろん、わたしもふくろうず好き)をやった。
学祭は11月だったが、ずっとやりたいねえ、って言っていて、7月くらいに2人でスタジオに入り、あの曲やりたいこの曲やりたい、楽しいねえ、ふくろうずのチャレンジ2年生もYouTubeでたくさんみて、これやりたいね!ってゲラゲラしたりしていた。
ほかのメンバーも快く「これやりたい!」案を受け入れ、スタジオで納得のいくクオリティに仕上げていった。
ライブは本当によくできた気がする。いちサークルのライブだけど、多くの人が「よかった!」って言ってくれた。
それも、演奏だけじゃなくて、ライブの全体感がすごくよかった、って、いろんな人に言ってもらって。
さらに、自分がやったコピーバンドで、ふくろうずを知って、「ふくろうず良い!」ってききはじめた後輩も、いた。
こう書くととてもおこがましい…自分がやったコピーバンドがたまたまはじめてふくろうずをきいたきっかけにすぎないかもしれないのに…でも、それでも、自分が好きなものが、人に伝わったことが、とっても嬉しかった。
そんで、望月がわたしのドラムをまったくみたことがないのに、急に「わたしがやっている宇宙団のドラムをやってほしい!」って言ってきて、「陸上生活」という曲の、ライブ音源を聞かされたときに、よいなあ、広めたいなあ、みんなに聴いてほしい!って思ったことなんかを思い出したりもした。
たぶん、みんなこれがわたしの好きだからきいて!っていう気持ちが、とっても大きいんだなあということに、気付いたのだった、わたしは、思ったより、自分が好きなものに対する好きという気持ちが、強いらしい。
それからのライブは、サークルのライブも、宇宙団のライブも、わりと自信をもってできるようになった気がするし、なんとなく、自分のスタイルというものにたどり着けそうな気がするのだった、わたしはこれが好きなんだけど、君はどうだい?
今日、後輩のサークル引退ライブで、ふくろうずをやっていて、とても良いなあと思いながら、思い出した、とても大事にしようと思った気持ちなので、書いてみた。別に意味深ではないです。
まだまだ頑張れるやあ!もうすぐ解禁できることがあるので楽しみです。楽しみすぎて怒りのバーバツチでした。