2020年11月3日(火・祝)に下北沢THREEで開催される歌え!ドラマー達!vol.12。いよいよ開催前日、歌ドラ!の主催者である深田和良さんのインタビューをお送りします。
---『深田和良より』というメッセージが公開され、よく考えたら深田さんの音楽のルーツに関して知らないことばかりだと気がつきました。折角の機会なので、今回はそのあたりについてお伺いさせてください。まず、音楽をやり始めたきっかけを教えてください
深田和良さん(以下、深田): 高校の時にちょろっとだけやって、でもその時はボーカルでドラムもちょっとだけ。大学に入ってからは真剣にはじめようと思い、ドラムをやろうと
---なぜ、ドラムを?
深田: なんやろ、ほんまは歌いたかったんですよ、ボーカリストになりたかった。でも、サークルの先輩でめっちゃカッコいい人がいて、ボーカルってイケメンじゃないとあかんのやって勝手に思って、じゃあドラムで頑張ろうと。あと、当時ブランキージェットシティの中村達也に凄く憧れもあって、ドラムを選びました
---学生時代はどのような活動をしていましたか?
深田: サークル内の活動としてはじめて、1回生の頃に組んだバンドを10年くらい続けました。当時もボーカルやりたいくらいやし俺が目立てばいい、俺のためにこのバンドがあるんやくらいメンバーをライバル視していて、結果としてそれがドラマーとしての成長を止めることになりました
---そうなのですか?
深田: とにかく音がうるさい、音がでかい。どれだけ天高く手を上げられるかとか、曲中のここではイスの上に乗れるなとか、そんなことばかり考えてました。ミュージシャンとしてのドラマーというよりも、むしろパフォーマーでしたね、ろくでもなかったです。自分ではカッコいいバンドをやってると思っていたのですが、今考えればレベルが低すぎました。一番ドラムの練習をしないといけない時期に、間違った練習ばかりをしていた。どれだけフリを大きくしてドラムを叩くかとか、ろくでなしですよ
---ライブハウスにも出ていましたか
深田: 京都だけじゃなく、東京にもちょくちょく出ていました。このバンドで頑張るつもりだったのですが、途中くらいか5・6コくらいバンドを掛け持ちすることになって、毎日スタジオでした
---ということは、音楽で食べていくつもりだった?
深田: そうです。なんで、そんなにバンドを掛け持ちしていたのかというと、1万時間ドラムを叩いたらプロになれると言われているんですドラマーって。だから、とにかくドラムを叩く時間を増やそうって、掛け持ちして毎日スタジオ入って、、、本当に愚かでバカ全開でした。当たり前の話ですが、目標を持って意味のある努力をした上での1万時間なのに、思いっきり勘違いして全力で走っていた。ただ、ドラムを1万時間叩けばいいと。スタジオに入って、次の日はライブでドラムを叩いて、バイトでラーメンを作って、またスタジオに入って、、、パフォーマーとしてとにかく目立つことやっているような精神の人間が、どれだけドラムを叩いていても上手くなるわけがない。キッチリとしたテクニックを身につけることを全くしていなかったですね
---完全に我流だったのですね
深田: 自分ができることをやっていて、習いにも行かなかった。なんとなくこうしたらできるんじゃないかと、自分なりにやるという方向です。モルグモルマルモに入るまでは完全にそんな感じでしたが、このバンドに入って覆されましたね。それまでは激しめのバンドをやっていて、ジャンルで言うとガレージロック、そういうバンドで叩いていたからモルグモルマルモとは全然違う。音楽性も違うし、学校の教室で言ったら絶対に同じグループにはいないみたいな感じです。入ってしばらくしてから「ヤバい」と気がつきました
---ちなみに、モルグモルマルモに加入したきっかけは
深田: ライブハウスで「ドラムたたけます?」って藤谷君(モルグモルマルモVo.Gt.)に声をかけられました。いっぱい掛け持ちをしたいと思っていた時期で、藤谷君がBuzzcocksの「なんでそれを買った?」みたなダサいTシャツを着てて、こいつは面白そうなヤツだなと思って引き受けました
---それまでは全く接点がなかったのですね。そして、モルグモルマルモに入ったのが転機になったと
深田: 最初は純粋に「いい曲だなあ」と思いながらやっていたのですが、藤谷君の曲をやりはじめて「まずい」という想いが膨れ上がってきました。「まずい」と思うと同時に、こいつは凄い、この先このバンドにかけるべきだと。モルグモルマルモ以外のバンドは全部やめました、友人との関係も全て切って。ただ、このままだと自分がこのバンドの足を引っ張ってしまうと感じ、ドラムを習いに行きました。1人の先生の言っている事だけでは分からなくて、さらに別の先生の所にも習いに行ってました。ちょうど、モルグモルマルモがちょっと人気になり始めた頃です
---それは、いつ頃の話でしょうか
深田: 2012年前後、「タクラマカン砂漠」がタワレコのオススメに取りあげられて、注目されはじめた時期ですね。これはヤバいと思って、変わらないけないと。今までにやったことがないことで、地味な練習をコツコツすることが大変やなと。それまでのドラムとの向き合い方をいっぺんに変えなければいけなくて、相当悩みました。それで、もの凄く悩んでたら、習ってたプロのドラマーの人に「辞めたら楽になるよ」と言われたりして
---すごいですよね、その言葉は
深田: こいつ○○○○かと思いましたよ、、、いや、楽になるわけないやろって。そんな感じで悩んでたら、いきってバンドをやってた時とは全然気持ちが変わってしまって、全然楽しくないなと。そんな時にあるライブハウスの人に「歌ってみろや、ドラムにもええ影響があるかもしれんぞ」と言われて、その人からしたら軽い気持ちで言ったみたいですが、これにすがるしかないと。このまま続ける自信もなかったし、でも辞める気もなかった、これで何かを得ないと終わってしまうと思いながら初ライブで歌いました
---そのライブハウスの方ってどなたですか?
深田: ネガポジのオーナー・ゴローさんです。僕は先生みたいな感じで慕っていて、今もあの人はドラマーとして認めてなくて、歌っているお前の方がオモロイと、プロデューサーとしてお前の能力は買っていると言われます。その時は色々悩みがあって、ドラムが全然いけてないというコンプレックスに加え、藤谷君は作詞作曲として名が残り、俺のドラムも残るけど俺の個性を残すことができないと考えていました。そういう意味でも「歌え」と言われたのはよかったです
---最初にステージに立ったのはどのライブハウスですか?
深田: もちろん、ネガポジですね、まだ丸太町にあった頃で、2013年くらいだから7年前ですね
---最初は1人でギターを弾いていたわけですよね、ギターの経験はありましたか?
深田: C・G・D・Aくらいは弾ける程度で、それこそ人前でやるような感じではなくて、最初はエレキギターでやりました、なぜならアコギで弦を押さえることができないから。エレキの方がまだ弦が柔らかくて押さえられる、ミスってもなんとかごまかせるけど、アコギはしっかり押さえてないと、、、そんな感じで最初はエレキでしたね。ちなみに、初めてアコギでライブをやったときは最悪でしたね、まさに惨敗という感じで。全くよくないと自分でも分かる、ギターに気を取られて全く歌えていない。そんな感じで歌い始めましたけど、やっぱり僕は前に出たいんかなと。ボーカリストがめっちゃドラムを練習してた十何年間で、たぶんドラマーじゃ無いんじゃないですかね、、、ドラマーですけど
---わかるような、わからないような話だ。ちなみに、歌い始めたことでドラマーとして良かったことはありますか?
深田: 自分の歌に対してドラムの事を考えると、どれだけドラムが上手な人とやってもちょっとちゃうねんなと思うことがあって、「ああ、この事か」と。正確には自分が歌うようになってドラムアレンジとかを考えたり、ドラムをバックに歌ってみることで、これは今まで藤谷君に悪いことをしていたなと思いました
---具体的にはどのようなことですか
深田: まず、うるさい。うるさくて、かついきなり変なところで間違えたりする。走ったりするし、そういう悪い点がハッキリとした。歌うことによってその経験がドラムに活かされる、そのことを身をもって感じる経験が続いてます。練習方法がだいぶ変わったり、自分のこだわりを捨てられましたね
---最近はどうですか?
深田: 変わってますね、コロナの影響で練習時間が増えたので、ここでええかげんこのバンドにあったドラマーにならないと、ほんまにまずいぞって
---ええ加減にって、めっちゃ長い期間じゃないですか、加入直後からずっとって
深田: あ、よくなった! でも、これはあかん。よくなった! ああ、でもこれはあかん、ああ、、、という感じで、ずーっとです
---そこまで悩んでいたとは、これまで全く感じていませんでした
深田: あのヒゲおやじ(ネガポジオーナー)に洗脳されてるんですよ。ずっとやってるから成長していると信じたいのに、その人の評価では「おまえはずっと何をやっとるんだ」と言われ続け、常に追い込まれていますよ
---ごめんなさい、結構長い期間観ているのに1回も感じたことがなかったです
深田: ずーっと思ってます。だから、もっと上手くなりたいと思って続けています。練習もしますけど、なんか方向性が違うのかなと、ずっと迷ってます。それだけだったらどっかでつぶれてるかもしれないけど、僕には歌がありますから、だから保てるんです
---あの時、歌い始めなかったら、もう辞めていたかも?
深田: かもしれないですね、諦めが悪い男ですが、さすがにあの状態で走り続けるのはキツかったと思いますね。いつも何かに追われてて、、、
---このメッセージに書かれている、「深田を切れ」ってすごいですよね
深田: だいたい、ネガポジ近辺で言われてた話ですけど、「あいつの音楽が好きなら自分から辞めろ」とか「かわいそうやろ、曲が泣いとるわ!」とか
---メチャクチャ言われていたんですね
---続いて『歌え!ドラマー達!』の話ですが、1回目はどこで開催しましたか?
深田: ネガポジですね、西院の
---そうですね、冷静に考えたら最初の頃は全てネガポジでしたね
深田: 最近やっとDEWEYとかでやり始めたくらいで。そもそも『歌え!ドラマー達!』という名前を考えたのも、ヒゲおやじですから。最初は二人組でやってたんですよね、岡部わたるさんという音楽にめちゃめちゃ愛されていた人と一緒に。その人の歌が聴きたくてイベントに誘ったら、「いっしょにやったらやるよ」って。初期の頃は何回かやらせていただいて、突然亡くなられてしまって、、、。
最初の頃は本当に人が入らなくて、色物的に見られているのに腹が立ってて、1回来てみ普通にボーカルがやってる弾き語りの日よりええで、って気持ちはありましたね。どうして、ドラマー達が歌ってイベントが成立するのかって、全員とは言わないけどドラマーの人って真面目なんですよ。その人にステージを任せたら、やっぱりそれなりの物を作ってくるんですよ。いろいろ頭を使ったり、キャラで前面に出したり、ステージに対する責任感をちゃんと持っている、いいぞって思うことが多いですから。
---今回で12回目となりますが、ずばりこのイベントはどこに向かっているのでしょうか?
深田: その点について、一緒にイベントを作っている澤本さんとも話し合いましたが、もっと多くの人に見られていいはずだと。だからもっと大きなステージでイベントを開催したい、そのためにはこのイベントは面白いと思ってくれるドラマーの人をもっと増やしたいです。今回は今までとガラッと変わったブッキングで、皆さん忙しそうな方ばかりですが、皆さんからさらに知り合いのドラマーの方を紹介してもらいたいです。多くのドラマーが出たいと言ってくれるイベントが目標ですし、色々な場所で開催できるようになればええなと思います。それによって、色々なことがポジティブに変わっていくと思うので、どんどん歌って欲しい。それが当たり前になって欲しいです
---ドラマーが歌うことによって、そしてこのイベントが続くことによって、バンド界隈がよくなっていくはずですよね
深田: なって欲しいと思います。ドラマーってステージでは後ろにいるじゃないですか、それがステージの一番前に出てきて楽器を持って歌うことって、「なんて緊張するんや、すげーなうちのボーカル」って思いますよ。そしたらね、いままでツンツンとした仲だったとしても、ちょっと優しくできるようになりますよ。
そんな見返りがあるからというわけではありませんが、ただ単に歌うことの楽しさ、そして難しさを知って、音楽って楽しいなぁと知ってもらいたい。フロントに立って、お客さんの視線が自分に集まることを経験して、自分の作った歌や曲を評価してもらったりけなされたり、その全てがいいことなんだと思います。
---今回は来場に加え配信も行いますが、その点についてはどうでしょうか
深田: 自分自身はわりと配信ライブをやっていますが、「私の思い出」の登山さんのお手伝いをしてる中で勉強になったのは、会場にいるお客さんと同じくらい配信のお客さんにアピールをしていて、それって結構忘れがちになる事で、あんまり意識していない人も多い。MCでちょろって触れるくらいだったりして、それじゃあいかんなと。登山さんは配信のコメントをいじるいじる。この曲の間中、コメント欄で褒め続けろって言ったりして、コメント欄がとても賑わって観てる人も楽しいだろうなと。同じ事を自分やるだけじゃ意味がないけど、配信を観ている人を楽しませないとダメですよね。
---そういえば、うちのイベント(316NIGHT vol.14)に出た時もめちゃめちゃカメラ意識してましたね
深田: 僕は僕なりの方法でカメラを思いっきり意識している。確かに難しいと思います、お客さんもいて、カメラもある環境で意識するのは。でも、カメラに向かったなんかせなって、僕は思っちゃいます
---配信を見てて全く意識しない方も多くて、よく考えたらそれで十分ですけど、少し寂しい気持ちにはなりますね
深田: それが、配信に慣れてきた、飽きてきたと言われる原因の一つだと思っています。演者がもっと意識してやれば、そんな意見も出てこなかったのでは、だから僕は配信があるときはめちゃ意識しています。固定カメラであろうが、僕はそこに突撃しますよ!
---固定カメラに突撃って(笑)
深田: やっぱね、みんな恥ずかしがってる場合じゃないですよ! 歌番組に出ているくらいの感じでやらんとダメですよ!
---そうですね、配信と考えるのではなく、テレビの歌番組に出ている気分でやらないと
深田: 今は、誰でも配信ライブできるじゃないですか。だから、演者側のスキルが上がらないと、飽きられてしまう。前々から配信ライブをやっている人は全然レベルが違う、当然気をつけなきゃいけないことを頭で分かってる。それに対してみんな頭で分かってない状態で配信ライブがはじまってしまって、ただ歌うだけじゃダメなんだといい加減気づいてもらいたいです
---盛り上げるという意味では、今回はヤジマXがいますからね
深田: ヤジマさんには負けたくないです!
---自転車無しで勝てますか?
深田: 僕は自転車がそんなに有効な武器だと思ってないんですけど、、、確かにインパクトは与えられますけど、だいぶアレでしんどい。アレでしか覚えてくれないですし、、、だから今回はやりません。それ以外で戦えるモノがありますから!
---お、とても楽しみにしています。ちなみに新曲はあったりしますか?
深田: たぶん聞いたことない曲を一曲やりますよ、超絶暗い曲ですけど、パワーがあります! 僕には珍しい感じの曲ですね
---とても楽しみにしています! 最後にvol.12に来られる皆さん、観られる皆さんにメッセージをお願いします
深田: まずはご来場されるみなさま、コロナ対策バッチリでお迎えします。体調の悪い方は無理なさらず。そして、配信をご覧頂く皆様、当日司会をしますのでちゃんと配信の方にも呼びかけていきたいと思いますので、よろしくお願いします!
---あと、グッズのことも
深田: さっき決まりましたが、限定数でTシャツも作りましたのでぜひ購入してください! 完売しないと、困る、、、よろしくお願いします!
---ありがとうございました!
11月3日(火・祝)@下北沢THREE
open 17:30 start 18:00
入場チケット¥3,000+1d
配信チケット¥2,000
*チケット発売 9月21日(月祝) 20:00〜
*出演者へのお取り置きは受付していませんのでご注意ください
出演:
・森信行 (ex.くるり)
・RISA COOPER (岡田梨沙 ex.D.W.ニコルズ)
・ヤジマX (fromモーモールルギャバン)
・ジョン=エブリバディ (シンガロンパレード)
・澤本康平 (LOVE LOVE LOVE)
・深田和良 (モルグモルマルモ)
協力: 316.rocks
●チケット販売方法について
チケットの発売は、 9月21日(月・祝) 20:00からとなります
《重要事項》
入場・配信チケットを購入される際にお目当てのアーティストを選択してください
【入場チケット】
入場チケットはイベント公式ページ下にある入場チケット申込みフォームからお申し込みください。3日以内に316.rocksより受付完了メールをお送りし、正式に受付完了となります。
*当イベントは30名様までの入場となります。
*出演者へのお取り置きは混乱を招く恐れがある為、入場チケットの販売窓口を1つにします
【配信チケット】
ライブ配信チケットは、配信サービスQUMOMEEからご購入ください
おまけコンテンツ
【祝!「café TIGER」4周年】
---今回のインタビューも深田さんのお店「café TIGER」でさせてもらってますが、それそろ周年ですよね
深田: 2020年10月27日で4周年です。なんとか4年経ちました
---お店を続けるのはなかなか大変だと思いますが、バンドやソロの活動をしながらだから本当に凄いことだと思います。そもそもですが、どうしてお店を開くことになったのでしょうか?
深田: 僕はずっとラーメン屋さんで働いていて、妻もイタリアンカフェレストランで店長をやっていて、それぞれ飲食店で働いていたのですが、働いていたラーメン屋さんがお店を撤退することになってしまって。そんな時に、当時のバンドメンバーだったおのしほうが「二人で店やったらいいじゃん」と言い出して。最初はそんなバカなって思っていたんですけど、妻が「まてよ、、、」ってなったんです、「それいいかもな」と。僕は結構嫌だったんですよ、お店が大変すぎてバンドがままならなくなるんじゃないかと。そうしたら「ちゃう、バンドのために店をやるんや」って。「好きなときに気兼ねなく休めるし」とか、そうは言うけどめっちゃガンバらなあかんやんかって言ってました。でも、徐々に自分の店を持つことに前向きになってきて、いつまでもバイトを続けるのも嫌だしなと思って
---ラーメン屋さんって、もしかして学校出てからずーっとやってたのですか
深田: ずーっとやってました。僕、美味しいラーメン作れますよ
---なんか、作ってましたよね野外で、スープを豚骨と鶏ガラから作るとか、、、それで、お店をオープンすることになった訳ですね
深田: それじゃあやるかという話しになって、BIGCATでのイベントがあったじゃないですか、その時にはカフェを始める事は決まっていたから、もしかしたらバンド最優先で動けるのはこれが最後かもしれないと思って、100km走っちゃいました
---全然走らなくてよかったのに、、、まああれが集客の策だったわけですが
深田: そこからオープンして、1年くらいは生活のリズムを作るのに必死でしたね。当時は8時からモーニングをやっていて、それだと5時半起きで、それで18時半まで営業してて、身体が空くのは21時とか22時過ぎ。そこから音楽の練習してたらできる事ってちょっとだけなんですよ。あの頃は大変でしたけど、だんだん調整できるようになってきたわけですが、そんな最中にコロナですよ。一気にお店が自粛の方向になって、完全には閉めなかったけどテイクアウトのみの営業になったときに気がついたのですが、今まで働き過ぎてたなと。朝7時か8時に起きればいい、めちゃめちゃ身体が元気になって、これはコロナが収まってももうちょっとゆるくしようと。新しい営業形態を見つけていこうと話し合っています
---自営業って自分たちで決められるから、逆にやり過ぎちゃうんですよね
深田: やり過ぎてたと思いますね、しんどかったです。夕方くらいにお客さんが引いてきた頃に仕込みをするのですが、立ちながら寝たまま包丁使ってたり、、、それが普通だったんですよ。ラーメン屋時代から寝不足が続くと、熱湯の中に手をジャボンとか。もう、コロナが収まったら、自分の身体のコンディションと練習する時間をいい配分でとりたいなと
---いやー、それは危ない。いい案配で末永く続けてもらいたいですね
深田: そう、ずっとやりたいことは、「モルグモルマルモ」「café TIGER」「歌え!ドラマー達!」。この3つが僕の中の人生で大きい3本柱です。やったるぞ!
---とりあえず、11月3日ですね、やったりましょう!
そして、10月27日ちょっと緑の増えた「café TIGER」に伺いました。
以前より緑が増し、より居心地のよい空間になりました。御所西にオープンして、本日で4周年。これからも末永く京都で続いて欲しいお店です。京都にお越しの際はぜひ「café TIGER」にお立ち寄りくださいー。