『歌え!ドラマー達! vol.12』主催者感想文

11月3日『歌え!ドラマー達! vol.12』@下北沢THREEのレビューとか大それたもんではなく、主催者のただの感想文。その日の日記。

11月3日午前7時、澤本さんを迎えにいく。澤本さん曰く「会った瞬間から顔が変だった」との事。たしかに、昨日は全然寝れなかった。僕は小心者だと思う。イベントの成功はもとより、今日出演してくれるドラマーの方々は名の知れた方々ばかり。失敗したら…受け入れてもらえなかったら…いやいや!そんな事はない!絶対大丈夫!の思考の繰り返し。まあ、そんな事を考えてる人がまともな顔なわけないですわな。

車で一路東京へ。最初は僕が運転。掛川まで快適にドライブ。この時はさっきよりも幾分、気持ちも落ち着いていた。運転を澤本さんに代わってもらってからがさぁ大変。気分が落ち着いていたのは運転で気持ちを紛らわせていたからっだったー。不安、緊張、心配、色んな感情の波状攻撃を勝手に自分でやって、勝手にダメージを受けていたのを、澤本さんが澤本さんなりのやり方で気遣って頂いて、ありがたいなあ、と思うのと同時に申し訳ないなー、と思いながら下北沢THREEに到着。

僕のリハーサルは最後。皆さんのリハーサルをみたり、挨拶をしたり。やはり、百戦錬磨の方々、リハーサルから自分の色を、個性を発揮しまくりで絶対良いイベントになるだろうなあと思いながら見てた。そんな事を考えながらも、自分のリハーサルへ。僕のソロライブは色んな事をするので、チェックする事がいっぱいあるのだが、自分でも驚くほど冷静に落ち着いてやれた。後は、本番でやるだけ。

深田和良 (モルグモルマルモ)
深田和良 (モルグモルマルモ)

18時イベントスタート。僕の挨拶と「歌えドラマー」の歌唱。色々想いが溢れて話がわかりにくくなるのを避けるために「僕はドラマーが人前で歌うことは良い事だと思ってる」という事と「こんなイベントが当たり前になれば良いと思ってる」という事だけ喋った。「歌えドラマー」は皆さんにどういう風に届けられたのだろうか。

澤本康平 (LOVE LOVE LOVE)
澤本康平 (LOVE LOVE LOVE)
澤本康平 (LOVE LOVE LOVE)

澤本さん。澤本さんは今回のイベントを迎えるにあたって、主催サイドに回ってもらって、色んな事を2人で考えたし、動いてもらった。ミーティングと称してよく飲みにも行ったし、距離がこの半年で凄い縮まったと思う。そんな人が、イベントのトップバッターとして歌ってるのをみると、笑える歌なのにちょっと感動してしまった。いや、笑ったけど。澤本康平デビューアルバム「3年」5曲入り¥1,500でライブハウスで販売中!

ジョン=エブリバディ (シンガロンパレード)
ジョン=エブリバディ (シンガロンパレード)
ジョン=エブリバディ (シンガロンパレード)

ジョン君。僕が観てる限り判断するけど、ジョン君はこのイベントにめっちゃハマってるのではないかと思った。人前で歌うことの楽しさ、難しさ。ステージの一番前で歌う感じ。自分でオリジナルを作り、それを披露する緊張と興奮。それをあの短い時間でいっぺんに体感して、それを吸収してるようにみえた。もしかしたら、またやりたいって思ってるかも、ってか是非やって欲しい。歌いっぷりも、オリジナルもMCも良かった。

森信行 (ex.くるり)
森信行 (ex.くるり)
森信行 (ex.くるり)

森さん。森さんはくるりでドラムを叩いていた事があって、僕もその頃の曲をコピーした事がある。いわばレジェンド。森さんは大学時代を京都で過ごされて、その頃の仲間の方々と現在、僕自身交流があって、森さんの話を聞いたりしてると「早く会って話がしてみたい」と思っていた。実際、会うと凄く親しみやすい方でなんか嬉しかった。弾き語りもらしさがあって、パワフルで、面白くて、本当に良かった。打ち上げの時に「オリジナル作ろうと思うねんけど、中々腰があがらんねんなぁ」と仰っていた森さん。来年一曲よろしくお願いしまーす。

RISA COOPER (岡田梨沙 ex.D.W.ニコルズ)
RISA COOPER (岡田梨沙 ex.D.W.ニコルズ)
RISA COOPER (岡田梨沙 ex.D.W.ニコルズ)

RISA COOPERさん。リハーサルをみてて思ったのが「この人から音楽が溢れとる!」て感じた。ドラムを叩いて歌っているのにドラムボーカルというスケールを飛び越えて、1人の音楽家が偶々、今日のステージで歌うのに使用した楽器がドラムだったと僕にはみえた。本番では更にその感じがより一層爆発していた。谷口さんのサポートも良い。あんなに優しいドラム叩けたら良いなあ。そして、ぼくは見ていた。岡田さんがとあるバスドラのリズムを紡いだとき、そのリズムと一緒に右脚を動かしていた、森さん、澤本さん、そして僕。ドラマーがライブ観てる時のあるある。あ、あと澤本さんが仰っていた通り、とても可愛い方だった。

ヤジマX (fromモーモールルギャバン)
ヤジマX (fromモーモールルギャバン)
ヤジマX (fromモーモールルギャバン)

ヤジマXさん。圧巻のライブ。何者も寄せ付けない、ヤジマさんだけにしかできないライブ。昔、京都で僕がバンドをはじめた頃、伏見にあるスタジオRAGというところへ、練習に行っていて、そこのEスタジオでモーモールルギャバンはよく練習していた。その頃の事を何故か思い出した。この「歌え!ドラマー達!」もずっとお声がけしていて、やっと今回出演が叶って、本当にうれしかった。そして、もっと僕もドラム練習しよ!って思った。

深田和良 (モルグモルマルモ)
深田和良 (モルグモルマルモ)
深田和良 (モルグモルマルモ)

イベントを司会をしつつ、観続けて思った事が僕のせいで「歌え!ドラマー達!」の名を落としてはいけないと思った。悔しいけどこのメンバーの中でモルグモルマルモが1番知名度がない。でも、これだけのメンバーが集まってくれた理由が僕のライブにないといけない。段々、今日はそういう日だったんだ、と理解していけたし、大袈裟やけど「歌え!ドラマー達!」を守らなければならないと思った。でなければ、今日出てくれた方々もまたやろうとは思わないし、来年、再来年も見えてこない。まだ終わりにはできない。ヤジマさんのライブを見え終えた時は覚悟ができてた。緊張はなかったと思う。ちょっと異常なくらい無我夢中でした。

『歌え!ドラマー達! vol.12』主催者感想文
『歌え!ドラマー達! vol.12』主催者感想文

世の中には色んなタイプのバンドマンがいて、色んなタイプはいるけどみんなカッコイイ人ばかりだ。僕はイベント毎にステージからだけではなく、イベント前後にはこうやって駄文を書き連ね、全てを曝け出すからあんまりカッコよくないかもしれない。でも、こうしないと僕はやっていけないのも事実。よかったら引き続きお付き合いください。

ドラマーだけの打ち上げ、ここに書けるような話が一つもなく「あー、ドラムやっててよかった!」という貴重な話ばかりの最高の打ち上げだった!

最後に改めまして、入場してくださったお客様、配信を観てくださったお客様、出演者の皆様。下北沢THREEの皆様。316の黒田さん。本当にどうもありがとうございました!来年もやる!

配信チケット販売中!
配信チケットは、配信サービスQUMOMEEにて11月17日まで購入できます。ぜひ、ご覧ください!

『歌え!ドラマー達! vol.12』