316NIGHT vol.15 インタビュー「電子てろてろ」

2020年12月5日(土)に京都・木屋町DEWEYにて開催される、316NIGHT vol.15『令和二年冬・木屋町の陣』の出演者インタビュー「電子てろてろ」をお送りします。

8月に同じくDEWEYで開催された、316NIGHT vol.14に出演していただき、優しく穏やかでありながら芯のあるアクトで、フロアや配信で観た方々に染み入る音楽を聴かせてくれました。

「電子てろてろ」という特徴的なバンド名の由来から、エントリーしている「eo Music Try」の話、音楽に関わったきっかけ、12月5日のイベントと今後の活動について、Dr.Vo.のいしださんとGt.きのしたさんの2人にお話を伺いました。

電子てろてろ
電子てろてろ

---まず最初にお伺いしたいのはバンド名について、ずばり「電子てろてろ」とは

いしだ: 正直なところ、意味は何もないです。サークル内でバンドをはじめる際にバンド名とメンバーの名前を書いて登録をしなくてはいけなくて、でもバンド名なんて全く考えていなかったので、仮名で適当に書いて後で変えようと。でも、気がついたらバンド名に愛着が湧いて、そのまま使っています

---「電子」と入っているから、とてもエレクトロなのかな、もしかしたらテクノなのかなとか思いました。でも、「てろてろ」ですからね。そもそも、「てろてろ」とは

いしだ: 2人とも雰囲気がシャキッとしていないから(笑)。シャツの素材とかでシャキッとしてない感じ、てろんてろんみたいな

---独特な雰囲気ですよね、バンド名も

いしだ: 「電」という字があめかんむりであるとか、細かい理由はいっぱいありますが、言葉自体には意味を見い出していないですね

---名前のインパクトが強くて、バンド名だけでたぶん好きだと感じました。ピコピコしているのかなと思いながら聞いたら全然ピコってなかったけど、そういう事前の先入観を超越した音楽で、一気に引き込まれました

きのした: 一時期、バンド名どおりの音にできたらいいなと思っていましたが、結局そっちではないなと

---難しいですよね、電子てろてろという名前に寄せるのは。「電子」のエレクトロなインパクトが強くて

いしだ: あと、エゴサーチが一発で引っかかります

きのした: むっちゃ検索しやすい

---なんか、エゴサーチとかしなさそうなのに、、、音楽性が澄み渡っているので、自分の中で勝手に2人とも神格化されちゃってましたが、普通の若者でした(笑)。ちなみにリーダーはどなたですか?

きのした: 元々、いしださんが作詞作曲をしているので、引っ張っていくのはいしださんでしたが、最近はMCについては割と僕がやっています

---いしださんはドラムボーカルだけど、前に出てくる訳でもなくて、フロントマンはきのしたさんなのかなと

いしだ:そうですね

---Pangeaのライブ映像を観て、ボーカルなのにMCで全く話さない。そのこともあって逆に神秘的ですよね、声の透明感が凄いので余計に

いしだ: 透明感、、、あまり言われたことはないですね。でも、eoで投票にお願いしたこともあって、同級生にしゃべっている声と歌っている声が全然違うと言われました。やっぱり違うんだなぁと

---よく考えたらいしださんの話している声をはじめてちゃんと聴きましたけど、確かに歌っているときとは違いますね。そうそう、eo Music Tryにエントリーしてて二次に通ってるんですよね、おめでとうございます。どのような経緯でエントリーされたのでしょうか?

いしだ: 事務局からお誘いのメールをもらっていてたのですが、自分たちはそういうバンドではないと思っていて、応募はしないつもりでした。その後、改めて連絡を頂いていたのですが、たまたま練習する日が応募の最終日でメンバーとしゃべっていて、自分たちは無名のバンドなんだから応募するのもいいかもしれないという話になりまして、ギリギリに応募しました

---eoに出るイメージがなかったので、突然電子てろてろのロゴがあって。つい先日、前回316NIGHTに出てくれた「電子てろてろ」と「Lala」がeoで二次審査に通ってる事が衝撃的でした

いしだ: 我々も、衝撃的でした(笑)

---我々もって(笑)

きのした: 「Lala」さんと一緒に二次まで来れているのは嬉しいですね

---「Lala」はともかく、「電子てろてろ」はそもそもエントリーしていないと思っていたので。今回、二次に通ったことで、「電子てろてろ」の音楽がたくさんの方に聞いてもらえることが嬉しいです。ぜひ、BIGCATでの決勝に出て欲しいです、BIGCATには出演したことないですよね?

いしだ: ないです、ないです

---行ったこと自体も?

いしだ: ないですね

きのした: 私もないです

---BIGCATで演奏する「電子てろてろ」観てみたいですね。通ったら行くしかないですね

---eoの話になってしまいましたが、バンドの話の続きを伺います。「電子てろてろ」はいつ結成されたのでしょうか

いしだ: 2017年かな

きのした: 3年半前ですね

---元々、大学のサークル内でやっていて、外ではライブをやっていないけど、最初からオリジナルをやっていたわけですよね

いしだ: はい、はじめからオリジナルでした

---あれだけのクオリティの曲があるのに、サークル内でしかやっていなかったというのが驚きです

きのした: 最初は2人組ではじめて、その後、メンバーが増えたり減ったりであまり安定していなかったのも理由です。一方で、結構早いペースで曲を作り形にしていて、4回生になってようやくアルバムを作りました。10月から作り始めて、3月にリリースしました

---ライブもやっていないのに、CDをリリースしてしかも売り切れちゃうとは本当に凄いことです。ちなみにライブハウスでの初ライブは

きのした: 西院ネガポジでやっています、後輩の企画と通常のブッキングで2回

---ネガポジですか、、、めっちゃ酔っ払いに絡まれたりしてませんか(笑)

いしだ: 大丈夫でした。後輩の企画で、知り合いが多かったので

---よかった、私の中のネガポジのイメージは、なんというか酔っ払いな雰囲気が漂っているので、それが大好きなのですが。まさに、今年活動が活発になってきたのですね、COVID-19の影響でよくわからない感じになってしまったのかもしれませんが

きのした: ある意味、普通にライブをするよりも、多くの人に聞いてもらえたような気がします

---先日のDEWEYのライブでは、キーボードが入っていて驚きましたが、キーボードが入っていたのは数曲でしたが

いしだ: 急に頼んだ事もあって、8曲全部をやってもらうのはさすがに厳しくて

きのした: ちなみに、元々キーボードのメンバーがいた時期があって、その時に作った曲ですね

---話は変わりますが、お2人が音楽をはじめられたきっかけは?

いしだ: 中学校で軽音学部に入って、その頃からドラムボーカルでした

---最初からドラムボーカルだったのですね

いしだ: その時も今と同じくスリーピースでしたが、ボーカルを押し付け合いになって

---ボーカルを押し付け合い? なんとなく、みんなボーカルをしたがりそうなものですが

いしだ: いや、したくない、、、。当時は歌がだいぶ下手で、ドラムの音でごまかしながら歌っていました

---今からはイメージできない雰囲気ですね

いしだ: それに、中学高校は全部コピーでした

---どのタイミングで、こんなボーカルを最大限活かすことができる感じのドラムのたたき方になったのでしょうか、きのしたさんとはじめてからでしょうか?

いしだ: それまでは私はドラムしかやっていませんでしたが、自分が作った曲をやりたい気持ちがあって、でも誰にもそれが言えなくて、、、。全然しゃべったこともなかったけど、勇気を出して、「あの、ギターをされてますよね」って

きのした: 大学1回生の時はサークルに人数が少なくて、最初はギターを弾いて次はベースを弾いて、みたいな感じであまりよくわかってなくて

いしだ: 自分がメインのバンドをしていなくて、彼もフロントマンはしていなくて、忙しかったとは思うけど快諾してくれました

---最初は2人でやっていたわけですね、ベースなしで

いしだ: なしですね、ギターとドラムだけで

---そのあたりもあるのでしょうね、この音楽性は。いしださんのステキな声をいかに活かすか

きのした: 元々、別のバンドでやっていたときは大きい音が正義みたいな感じでした。「電子てろてろ」をはじめたときも、「メシアと人人」や「IKIMONO」とか京都のツーピースのバンドはギターアンプとベースアンプの両方につないで大きな音でやっているイメージだったので、最初はそれをやろうとしたけど、なんか違うなとなって

---違いますよね、、、その2バンドとは明らかに違う。どちらのバンドも好きですが

きのした: その後メンバーが増えたりする中で、歌がメインだと

いしだ: コピーしていた頃の曲も、今の自分の曲とは全然違う雰囲気でした。私はメロディは作りますがコードは全然分かっていなくて、コードを付けてもらいたくなって、それからちゃんと歌えるようになった感じですね

----ちなみに、きのしたさんはいつから音楽を?

きのした: 高校で軽音に入って、オリジナルではじめて、大学でもつづけました

---まさに、大学のサークルで2人が出会ったからこそ生まれた音楽ですね

いしだ: 本当にその通りだと思います。元々サークルの中でギターが上手くて引く手あまただったのに、それまでドラムしか叩いていなかったのに急にオリジナルをやりませんかと言われて、引き受けてくれたのがすごいなと。どんな曲をやるのかも全く前知識もないのに

---きのしたさんはいしださんの歌を聞いたことがなかったのに、引き受けたのはどうしてですか?

きのした: 新しいバンドがやりたかったということもありますが、ドラムだけかボーカルだけなのか分からなかったけど、オリジナルのバンドがやりたいんだなと思い、いざやってみたらドラムボーカルで歌がうまいなって。これはちゃんとやっていこうと

---いしださんの歌を聴いて、ちゃんとやっていくことになったわけですね。お二人が出会うことができて、本当によかったです

---バンドにはなかなか難しい環境が続いていますが、今後の予定は

石田: メンバーみんな状況が違っているのでそれぞれが可能な範囲で、でも聞いて頂いているみなさんに忘れられないように、頻度を上げながら活動できればいいのかな

---キーボードのサポートは、今後も入る予定ですか?

木下: スケジュール的に合えばですね。一緒にやってみていい感じに変わるなと思いましたので

---新しい曲もどんどん作っている感じですか?

きのした: 大学でサークルにいたときよりはペースが落ちていますが、サークル時代に作った曲で音源になっていないものがたくさんあるので、新しい曲を作りつつ元々あった曲もアレンジしていければと考えています

---それでは最後に、12月5日のイベントに向けてメッセージをお願いします

いしだ: キーボードに入ってもらうことにはなりましたが、ベースが出られない事もあり、3人でやることになっても違和感がないようにできればいいなと

---そう、ベースのさわいくんが出られないんですよね。にもかかわらず出演してくれて本当に嬉しいです、逆にレアなのかなと。ベースレスはイメージできないですが

きのした: 結構、ベースの存在は大きいですね、なかなか代わりが、、、

---いないですよね、彼のベースはやさしい、とてもやさしい。そして、ドラムがあまりにボーカルに寄り添っていて、たまらないです叩かなさすぎが

いしだ: もうちょっと叩かなきゃなとは思っています

---あんなに穏やかな気持ちで聞けるドラムは他にはいないです。12月5日も楽しみにしています、ありがとうございました

★「電子てろてろ」がエントリーしているeo Music Tryの二次審査は、11月18日まで。ぜひご投票ください!

電子てろてろ
316NIGHT vol.15 『令和二年冬・木屋町の陣』
316NIGHT vol.15 『令和二年冬・木屋町の陣』

2020年12月5日(土)
316NIGHT vol.15
『令和二年冬・木屋町の陣』
京都・木屋町DEWEY
来場チケット:ADV 2000円(+1D)/DOOR 2500円(+1D)
ツイキャスプレミア配信: 2000円+システム利用料100円
OPEN 19:00/START 19:30
[出演]
・電子てろてろ
・かよこ(pont)
・エクレアシティ・ボーイズ
イベントページ: https://316.rocks/316night15/

[ツイキャスプレミア配信 申込み]
ツイキャスプレミア配信を希望される方は、下記のページからお申し込みください。また、コメント欄にお目当てのアーティストの名前をご記入ください。尚、配信チケット代2000円に加え、ツイキャスのシステム利用料100円が必要となります。
https://twitcasting.tv/316_rocks/shopcart/39137

[入場チケット 申込み]
DEWEYへの来場を希望される方は、下記のページからお申し込みください。受付完了後、メールにてご連絡いたしますので記入間違えにご注意ください。先着10名、限定数のためキャンセルされる場合はお早めにご連絡ください。
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