ヒミツノミヤコ - 2018.12.24 第十一回都祭・大阪公演 「最終回 私たちのヒミツノミヤコ」【1】の続きです
『センチメンタルアイスキャンデー』、そしてこの6人で最後の曲となる『夜明けの愛想曲』が披露されると、フロアからは惜しみない拍手が贈られる。すずらんとボンちゃんはフロアを抜けて旅立ち、宇宙船で帰る3人はステージから出発する。最後まで別れを惜しむ悪茄子とぼけちゃん。
「わしの大好きなぼけが頑張るって言ってるから、ヒミツノミヤコをみんなで守ってください。ヒミツノミヤコを応援してください。ここで応援するのをやめないでください。お願いします」
と悪茄子が言い、ふたりはステージで抱きしめ合った。
悪茄子が旅立ち、一人になったぼけちゃん。今の決意をアカペラで歌い、ヒミツノミヤコへの想いを話し始める。
「3月にはぼけちゃんのお誕生日が来ます。3月にもう一度ヒミツノミヤコとして、ぼけちゃんとして生まれさせてください。それまでに新しい仲間を見つけ、本当のメンヘラポップを見せます。ここで終わりではなく生まれ変わったヒミツノミヤコを見てほしいです!」
そう、強く言うと、3月29日下北沢MOSAiCにて新体制のお披露目とソールドアウトを目指すことを宣言。
「ぼけちゃんのことをもう一度、ヒミツノミヤコのことをもう一度信じて待っていてください。今日まで本当にありがとう! そして、これからもヒミツノミヤコをよろしくお願いします! 5年間ありがとうございました!!」
一人っきりで強い決意を伝えたぼけちゃんに、フロアからは割れんばかりの拍手が贈られました。
と、そこに、聞き慣れた声が響き渡る、、、
「え? ここ搭乗口じゃないの?? バカンスに行こうと思ったのに!」
そんな脳天気なコメント共に現れた小梅ちゃん。「もう宇宙船行っちゃったよ」と言うぼけちゃんに、
「じゃあ、残るか! 残ってあげよう」
そんなことを言い放つ小梅ちゃん。
「最後まで答えが出なかった、それが小梅の答えだった。いまここにいるから続けることにする!」
小梅ちゃんなりに出した答え、それがぼけちゃんと共にヒミツノミヤコを続けることだった。涙ながらに決意を語る小梅ちゃん、悪茄子から受け取った袋の中には、ぼけちゃんと小梅ちゃんの新衣装が入っていた。新たな担当となった赤色の衣装を受け取り喜ぶぼけちゃん。
が、それだけでは終わらない、袋にはもう一つ、緑色の衣装が入っていた。
「え、なにこれ? 緑?」
「誰なんだろうね?」
不思議がるぼけちゃんと小梅ちゃん。
「その衣装を私に着させてください!」
涙ながらに登場したのは、この日の宴を撮影し続けていた映像担当のアネモネだった。
「ヒミツノミヤコが大好きだから、このまま終わってほしくないです。今も足が震えてるけど、ステージに上がってきました。これからはメンバーとして頑張らせてください!」
困惑するぼけちゃんをよそに、「あげる、いいよ」と言い緑の衣装をアネモネに渡す小梅ちゃん。
「ぼけちゃんは一人じゃないよ」
そうぼけちゃんに伝えるアネモネ。一人になってしまったはずのヒミツノミヤコは、早速三人になった。
「今日から私たち三人が、笑女歌劇団ヒミツノミヤコです。これからもよろしくお願いします!」
ぼけちゃんの宣言と共に、新たなヒミツノミヤコがはじまった。