2019年2月21日(木)にmona recordsで開催される、316NIGHT vol.7 『アコースティックお京阪ナイト』。出演者インタビュー第1弾は、ぼけちゃん(ヒミツノミヤコ)です。
316NIGHTにはvol.1とvol.2にヒミツノミヤコとして出演してくれましたが、新体制のお披露目が3月29日ということもあり、今回はソロで出演してもらうことになりました。ぼけちゃんの弾き語りは一回目から見ていますが、あれから2年半が経ち、いろいろな変化がありました。弾き語りをはじめた経緯から、今現在の弾き語りに対する考えなど伺いました。
---2月21日mona recordsに出演いただきありがとうございます
ぼけちゃん(ヒミツノミヤコVo.): おめでとうございまーす
---おめでとうって、、、。ええっと、バンドとしては316のイベントに2回出演してもらっていますが、ソロとしては初めてなので改めてインタビューをさせてください。まず最初に、弾き語りをはじめた経緯から教えてください
ぼけちゃん: 弾き語りをはじめたのは、誘われたイベントにバンドでは出演することができなくて、でも出たかったので「じゃあ1人で出ます」と言って、確か、毛皮のさえこちゃんの生誕?だったかな…さえこちゃんは今ヒミツノミヤコで鍵盤のアルバイト団員をしてくれてて、今思うと不思議!さえこちゃんの押しって強くて、それに感化された形で出演を決めたんだ~。でも、よく考えたらぼけちゃんはギターを持っていないことに気付いて押し入れを探したらなぜかギターが出てきて、穴が空いていたけど弾いたら音が鳴ったので、やったー!って、それを無理矢理使いました。
もちろん、ギターを弾いたこともなくて本番はある意味すごかったです。怖くて足も震えてたし、ちゃんと音も出なかった。この話をすると、みんなギター弾けないのになんで出たの?理解が出来ないって顔をするんだけど、ぼけちゃんもどうしてあんなことになったのか今でもよく分かりません。さえこちゃんとはもっと昔からのお友達だったから喜んで欲しかったのかも。とにかくそこで1回心が折れたので、しばらく弾き語りはやらない、ってなりました。
---あの弾き語り、観に行っていたのでハッキリと覚えています。本当に緊張していましたよね
ぼけちゃん: それで、どうしてまたやりはじめたのかな? あ、もういなくなっちゃったけど当時のGt.Vo.悪茄子が、ヒミツノミヤコの宣伝をするために弾き語りをやろうと言っていて、でもその頃に喉の病気が発覚して弾き語りもできなくなってしまって。6月にはワンマン宴を控えているから宣伝しないといけないと思って、悪ちゃんの代わりにぼけちゃんががんばろうと思って、もう一度やりはじめました
---ワンマンの告知のために、弾き語りを再開したのですね
ぼけちゃん: 仕方なく!でも、ギターも相変わらず弾けなくて、楽しくなかった!!
---歌っているのに?
ぼけちゃん: その時は歌うのが好きというよりは、ヒミツノミヤコで宴をすることが好きだったから、なんか楽しくないなぁと思っていました。楽しくないと思っていると、良くもならないし伸びない。だらだらと弾き語りを続けていたけど、弾き語り自体が良くないから都民(ミヤコミン、ヒミツノミヤコのファン)が誰も来なくなってしまった時期があって。これじゃダメだ!ぼけちゃんは、ステージを馬鹿にしてる…と思って、一旦弾き語りは止めて、曲も弾き語り用にちゃんと作って、すごく練習をしました。
ヒミツノミヤコの宴は楽しい・面白いが一番前に来るようにしていたけど、1人の時はなにか違うことをしないと意味がないと思って、自分の中の暗い部分をちゃんと出していこうと。そこからもう一度、弾き語りをちゃんとはじめた感じです。バンドはどちらかというとエンターテインメント重視だけど、弾き語りはぼけちゃんの作品というイメージですね。
---弾き語りの際、いわゆる語りの部分はどのような感じでしょうか?
ぼけちゃん: 日によります、物語っぽいときもあります。物語とか台詞よりは、詩の朗読みたいな時もあります。血まみれの日とか、メイドさんの格好とか色々やってる!好き勝手にやってみてる!…けど、どちらかというと弾き語りは歌を真剣に歌いたいって考えてる!
---弾き語りでソロワンマンもやりましたよね
ぼけちゃん:大阪の「歌う魚」で、去年の10月にやりました、レコ発も何回かやりました。ぼけちゃん自身はアングラっぽい雰囲気がすきで、死とか血とか!笑。バンドではぼけちゃんのやりたいことが100%できるわけじゃないけど、ソロの場合はとことん自分の好みでできるから、音源を作るのはソロで作る方が楽しいかな。
---ソロで弾き語りをやる意義について、どのように考えていますか
ぼけちゃん: 自分自身を一番見つめやすいことです。バンドだとみんなの中に埋もれちゃうけど、ひとりだと自分だけが見られているし、自分自身も向き合わないといけない。あと、活動がしやすい!1人だとフットワークが軽いから。
ソロワンマンをやるまではバンドの宣伝をしたくて弾き語りをしていたけど、いろいろな人と対バンする中でバンドの宣伝をするためだけに歌うという姿勢は、頑張って歌っている人たちに対して失礼だなと。それ以降はそういう考え方はしないようになりました。もちろんぼけちゃんはヒミツノミヤコのぼけちゃんなのでバンドの宣伝ではあるんだけど、宣伝だし本気出さないっていうのはかっこ悪いなって!
バンドマンが弾き語りをするのは、バンドという帰る場所があるから余裕だねと思っているシンガーソングライターの人もいたりして、そう思われるのが嫌でちゃんと向き合うようになりました。私の場合コスプレをして歌ったりするので、適当にやっていると思われがちですが、歌を聴けばわかってもらえるはず、その一心で一生懸命歌っています。
---昔はバンドの為にやっている弾き語りだったけど、今はソロはソロだと考えるようになったわけですね。2年半やってきて、姿勢も大きく変わってきたのですね
ぼけちゃん: 私はアーバンギャルドの天馬さんにすごく憧れていて、ある日、弾き語りをやっていたことでアーバンギャルドのkey.けい様がキノコホテルのマリアンヌ様とやっている別のユニットと対バンすることになり、その日たまたま天馬さんが来ていてはじめて生で私の歌を聴いてもらえました。その後、弾き語りを続けていたおかげで沖縄のイベントでオープニングアクトをやらせてもらうことになりました。何度も話しているのできいたことがあるかもしれませんが、本当にキノコホテルとアーバンギャルドはかっこいい人達でぼけちゃんにチャンスをくれて本当に本当に感謝してるんです。
天馬さんもバンドがあるなかでソロ活動をやっていて、ソロはバンドではできない表現をやっていて、そんな姿を間近で見させてもらったことがきっかけで自分がソロでやりたいことに気づかされました。ヒミツノミヤコではカラフルにやっているけど、ソロはそうじゃないと
バンドと同じことをソロでやってもバンドには勝てなくて、それは集客の面でも言えるわけですが、バンドと違うことをはじめたら逆にソロだけに来てくれる人も増えてきました。成り行きではじめた弾き語りだったけど、続けて良かったとその時にはじめて感じました。あと、6月のワンマン宴にはソロのお客さんバンドのお客さん全てが心斎橋JANUSに集結してきてくれる感じもすごく嬉しいです。頑張って良かった!って思えます!
---今年、ソロとしての目標はありますか?
ぼけちゃん: 東京でもワンマンがやりたいです
---やりましょう
ぼけちゃん: 東京のお客さんはあつあつな人が多くて、大阪まで遠征に来てくれて、ソロワンマンだけじゃなくて通常の弾き語りの時にも遠征してくれるので、ぜひやりたいです。
「春」「夏」「秋」「冬」というテーマで出している音源が「夏」で止まってしまっていて、ぼけちゃんは、まだ秋が乗り越えられていなくて。ちょうどその頃にバンドでいろいろあって秋の曲が一切作れてなくて、それを乗り越えられたら秋を作ろうかなと。正直にいうとね、傷は深い、、、よ、、、。まあ!がんばるけどね!!!!
---そうだったのですね。ぜひ、今年は東京のワンマンと、止まっている秋を乗り越えてください。最後に意気込みをお願いします
ぼけちゃん: ツイッターで #ぼけちゃんが歌う というタグがあるので、見てくださいね。2月21日はmona recordsに来て、そこで3月29日のヒミツノミヤコのチケットを買ってくださーい。弾き語りにしか来てないお客さんもいらっしゃいますが、一度見てほしいですねヒミツノミヤコの宴も。もちろん、バンドしか見たことがない人にもソロを見てもらいたいです
---ありがとうございました、よろしくお願いします
316NIGHT vol.7
『アコースティックお京阪ナイト』
2019年2月21日(木)
下北沢 mona records
ADV 2000円(+1D)/DOOR 2500円(+1D)
学割:大学・専門学校生以下1000円(+1D) *学生証提示
OPEN 18:30/START 19:00
出演:ぼけちゃん(ヒミツノミヤコ)、こっけ、メイビーモエ、桧山ノリミチ、ナカヤマポンタ(Transit My Youth)
チケット:主催者予約、ライブハウス予約、出演者予約