316NIGHT vol.7 桧山ノリミチインタビュー

2019年2月21日(木)にmona recordsで開催される、316NIGHT vol.7 『アコースティックお京阪ナイト』。出演者インタビュー第4弾は、桧山ノリミチさんです。

昨年3月16日に京都nanoで開催された316NIGHT vol.3に、「ジャスミンの香り」として出演してくれた桧山くん。バンドは解散状態となってしまいましたが、なぜか京都から三軒茶屋に引っ越してきたとのことで、弾き語りで出演してもらうことになりました。

相変わらずつかみ所のないインタビューとなりましたが、本音を垣間見ることができる内容となりました。

桧山ノリミチ

---よろしくお願いします

桧山ノリミチ(以下、桧山): 桧山ノリミチです、シンガーソングライターです

---シンガーソングライターなのですか?

桧山: ちがいます

---どっちやねん。昨年、3月16日に京都nanoで開催された316NIGHT vol.3に「ジャスミンの香り」というバンドが出ていましたが、それとの関係とは

桧山: あのバンドのギターボーカルです

---高貴なおバンドだったと思いますが

桧山: アレは本当の話で高貴な身分でやっていたのですが、都落ちというのでしょうか

---京都にいたのは、大学でということでしょうか

桧山: そうですね、実家がお寺で、中国の

---中国、、、それは本当なの?

桧山: うそです

---もう、このインタビューは終了じゃ!

桧山: いやいやいや、勘弁してくださいよ

---こっちが勘弁して欲しい

桧山: 実家が茨城県なんですよ、中国の

---めんどくさいなー

桧山: 父親と同じ龍谷大学に進学して、仏教を学びつつバンドをやろうと大学の軽音部に入って。最初「ドーナツパニック」というバンドを作ってオリジナルをやっていたのですが、卒業を前に就活などで進む道が別れてしまって、、、。僕はそこで非常にショックを受けまして、バンドをやめようかという話になった日の夜に、自分の住んでいたレオパレスでシャワーを浴びながら、ちょっと泣いたような記憶がありますね

桧山ノリミチ

---なんだろう、このよくわからない雰囲気は。高校時代は音楽をやってたのでしょうか?

桧山: 高一からギターを弾いてましたね。「THE BACK HORN」が好きな友達の影響を受けて、彼はベースを弾いていたので、自分がギターを買って一緒に合わせたりしていました。彼に音楽は教えてもらいましたね

---それで、大学で、なにドーナツ?

桧山: 「ドーナツパニック」ですね、めちゃくちゃいいバンドですよ

---はい、いいバンドですね、「こっぺぱんバイオレンス」っぽさがありますね

桧山: 似てますね、ちょっと。ジャンル的には似てるかもしれないです、聞いたこともないけど

---知らないじゃん。で、その後に「ジャスミンの香り」をやっていて、昨年の3/16にイベントに出演していただきましたが、あのバンドはその後どうなったのでしょうか?

桧山: なんか、うーん、解散しました

---解散していたのですね

桧山: どうだったんだろう。告知はしていないですね

---4月に渋谷LUSHで見たのが最後ですかね

桧山: あれが最後ですね、エモいなー

---エモい?

桧山: 全然エモくないですね、解散ライブとかちゃんとやれば良かった

---とてもコンセプトが優れたバンドだったと思います

桧山: コンセプトはね、今までになかった面白さがありましたね。うわ、うまい、これ

---おい、ビール飲んでるじゃん!

桧山ノリミチ

桧山: 黒ビールなのに、黒ビールじゃないみたい。なんだかニンニクの味がする、、、違うそれはお母さんが送ってくれた黒ニンニクを食べているから、そのせいかもしれないですね

---、、、そして京都には何年いたのですか?

桧山: 7年半ですね、mojoとROOTER×2(ルータールーター)にいましたね

---それで、なぜか三軒茶屋にいるわけですが、茨城には帰らなくていいのですか?

桧山: いや、帰りますよ。実家も心配なので、親父も60歳過ぎましたし、長男なので継ぎます

---お経を唱えられるのか、この人

桧山: いや、もう、ほぼ忘れてますね、ヤバいですね。あ、でもお盆だけはバイトしに行ってます

---バイト

桧山: バイトじゃないですよ、お布施をいただきに、施しですから

---大変ですねぇ。ちなみに、茨城のどのあたりですか

桧山: ひたちなか市です、ロッキンジャパンの。だから、僕、ロッキンジャパンに出たいんですよね

---いきなりでかい名前が出てきたー。あれ、そういえば他にも茨城のバンドマンがいたような気が、そうだスーパーバックだ

桧山: そう! スーパーバックのドラムです。あの子はどこだっけな、佐和かな?

---どこ、それ、、、

桧山: しょーもない所ですよ、あの県人気ないんですよね

---47番目に人気だそうです

桧山: ふざけてますよね、かわいそうですよね、、、あらっ、これもまた!

---おい、ビール飲むな

桧山ノリミチ

---それで、今は三軒茶屋に住んでいるとのことですが、なにか縁があったとか

桧山: ないですね、ミスりましたね、いろいろ高いし。僕は安いところに住んでいますけど、家だとは思ってないですね、小屋ですね。今の部屋が明らかに狭すぎて、、、

---どうして実家に戻らずに東京にきたのでしょうか

桧山: もともと、東京に行きたかったですし。iPhoneのメモに、2018年までに売れる人と一緒に東京に行く、って残してますから。全然売れてないですけど、ひとつも、かわいそうですよね

---売れたいという気持ちがあるわけですね

桧山: ありますよ、僕は常に思ってますよ

---音楽で売れたいという人は久々に出会ったのかも、音楽を聞いてもらいたいという人は多いけど

桧山: 俺はそれ思わないなぁ、、、そういう人たちに失礼かもしれないけど、音楽を聞いてもらいたいって思ってる人って、気持ち悪くないですか? メッセージ性がある音楽が苦手なので

---いや、気持ち悪くないよ。メッセージ性がある音楽好きだし。というか、メッセージ性がなくても聞いてもらいたいよ

桧山: へーー、聞いてもらいたいというのは、自分の世界観とか歌詞の意味を聞いてもらいたいと言うことですかね

---自分の思っていることを聞いて、何かを感じてもらいたいんだろうね

桧山: それ、ホントですか、うさんくさいなー

---なんだか、全方向を敵に回している桧山ノリミチさんです。まー、他の方の音楽のことはどうでもいいですよ。まずは、自分のことを頑張ってください

桧山: スキルアップしないとですよね、そうなってから言えですよね

桧山ノリミチ

---もう、最初から脱線しまくりですがソロの話を聞かせてください。ソロはこれまでもやってきたのでしょうか

桧山: 基本的にはバンドをやっているときは、ソロはやってなかったですね。バンドとバンドの間の期間にやってました

---ということは、新しいバンド「びろうど」を結成したので、今後はソロをやらなくなる可能性があるのでしょうか

桧山: 新しいバンドではドラムですから、弾き語りはやると思います

---新しいバンドでドラムボーカルをやると思っていたら違いましたね

桧山: 僕、ドラムボーカルはあまり好きじゃなくて、なんかせわしないから

---ソロは、ソロ専用の曲ですよね、ジャスミンの香りの曲もやってない

桧山: ジャスミンの曲はやってないですね、やりたくない

---バンドがバンドだったので伺いたいのですが、ソロで歌っているときのコンセプトみたいなモノはあるのでしょうか

桧山: 弾き語りをよく聞いてくれている方に、「桧山さんの弾き語りは諦観ですよね」と言われて、本当にその通りだなと

---ていかん? 難しい言葉ですね。調べてみると【諦観:悟りの境地にあって物事をみること】

桧山:仏教やんけ!

---だから、真髄が身に染みついているわけだ

桧山: そうですよ、幼い頃からですからね。大学時代は修行にも行きましたから

---確かに「諦観」というのは合っている気がしますね、ロックバンドとか暴れ回ったりする感じの対極にある、それでいいんだよみたいな。元気になるわけじゃないけど、ただほっとする部分はあるなと思いました。なんというか、自分を客観視していますよね、だから歌詞を噛みしめるとあとでじわっと来るわけです

桧山: なるほど、うれしいですね。まさにその通りですね

桧山ノリミチ

桧山: 僕ね、夢があって、日比谷野外音楽堂に出たいんです。あそこに立つというのが目標です

---クリトリック・リスが今年やりますね野音で、ワンマン

桧山: く、まじっすか、無理でしょ! 埋まらないですよ、無謀だなぁ

---ひどい、、、すっごい頑張ってるよ。というか、前のインタビューでも言ってたよね確か野音でやりたいって、誰だっけ誰かに憧れてて

桧山: 「ペトロールズ」ですね。僕、長岡亮介さんが好きで

---いやー、野音は大変だよね何人はいるんだろう

桧山: 1,500人くらいじゃないですか

---椅子席 2,664・立見席 450だから、3,000人はいるね

桧山: えーー、めちゃくちゃ広いじゃないですか、ちょっとハードル上がっちゃったな。俺、1,500人くらいだと思ってました

---いや、1,500人もそうそとうキツい

桧山: キツいですね、僕30人くらいが限界ですね

---もう、何を聞いていたのか全くわからなくなってきた

桧山ノリミチ

---新たに始めたバンドの話も聞かせてください、「びろうど」ですがネットでメンバー募集していたと聞きました

桧山: そうです、OUR SOUNDSで。全員初対面で、今ははやってるみたいですよ

---それで集まってあの音楽を出せるってすごいです、一回しか聞いてないけど。まだ、そこまでバンドとしては確立されていないのかな

桧山: あのライブが初ライブでしたからね

---MCが全くなくて、すごく巻いて終わったけど

桧山: ヤバいですよね、ボーカルがしたくないって言うから

---それはドラムがやらないとね

桧山: 僕もあまりしゃべりたくないですね、ジャスミンの時はめちゃくちゃしゃべってましたけど

---ギターとベースの二人の距離が近すぎで、なんかスキ

桧山: あれは、紅布のステージの制約もありましたからね

---まだまだ、はじまったばかりだから変わりそうだけど、まさに原石感がすごくあるバンドだと思います

桧山: 売れたいですね、みんな言ってますよ

---どのような音楽を目指しているのでしょうか

桧山: サイケデリックフォークみたいなことを言ってますね

---確かにそんな雰囲気は感じますね。ライブもいくつか決まっているみたいなので、また行きますね

びろうど - 2018.12.26 紅布
びろうど - 2018.12.26 紅布

---最後に今回の弾き語りについて意気込みをお願いします

桧山: ちょっと、対バンが強いんですよね

---対バンが強いって

桧山: 意気込みかぁ、特には、、、僕は僕なりに頑張ります

---それだよね、自然体が一番ですね。それでは、当日よろしくお願いします

桧山ノリミチ

316NIGHT vol.7
『アコースティックお京阪ナイト』

2019年2月21日(木)
下北沢 mona records
ADV 2000円(+1D)/DOOR 2500円(+1D)
学割:大学・専門学校生以下1000円(+1D) *学生証提示
OPEN 18:30/START 19:00
出演:ぼけちゃん(ヒミツノミヤコ)、こっけ、メイビーモエ、桧山ノリミチ、ナカヤマポンタ(Transit My Youth)
チケット:主催者予約、ライブハウス予約、出演者予約