2019年9月23日(月・祝)に京都・Live House nanoで開催される316NIGHT vol.10『祝!10回目の316NIGHT』、出演者インタビュー特別編としてnishikekeさんとカトキットのあっけさんによる特別対談をお送りします。
この2人の組み合わせでの対談は316NIGHT vol.3の際の対談に続き二回目。前回に引き続き、居酒屋でざっくばらんにトークしていただきました。敢えて雰囲気を出すために話したままの言葉にしていたり、話が突然飛んだりしていますが、そのあたりはご了承くださいーー。
あっけ: 最近どうですか?
nishikeke: 13時間働いてて疲れてる、毎日20人くらいの女の子と
あっけ: うわー、無理や、もー、無理や
nishikeke: でも、時給がめっちゃいい、ほんまにお金を貯めたくて、機材を買う為のお金が欲しくて。
nishikeke: みんな1日くらいで辞めていっちゃうような環境だから、でも私はそれがなんでやろって考えるのがめっちゃスキやから、これもいいきっかけやと思って。
3ヶ月位して慣れてくるとみんなめっちゃ話すようになって、やっぱある程度環境を供にしたらしゃべるようになるけど、20人が毎回入れ変わるから、、、でも、あと2回出勤したら終わり。めっちゃ頑張ったと思います、リアルに陰湿なの受けてた
あっけ: うわあああ
---なにか音楽活動に還元されそうですか?
nishikeke: 自分が感じたままの狭い中で音楽の制作活動をやっていることはめちゃめちゃコンプレックスだったので、色々な人に触れて感じること、それはまた違うな生きてくるのかな、と。抽象的より具体的な体験が活きてくるのかも。あくまで弱い人を応援していきたいなと思います、音楽で。そんな感じですね
あっけ: 身に起こった全てのことをなんとか昇華させたいですよね、していかないと納得できない
nishikeke: たくさん人がいるうちの一人なんだ自分も、そう思った。自分も結局死んでしまうし
あっけ: もう、そこまで行ってるし(笑)
nishikeke: だったら、とことんカッコいい音楽をするしかないな、っていうところに昇華した。ほんまに悟り切ろうとした、そんな夏
あっけ: なんかツイートを見てたら、悟り開いたって書いてて
nishikeke: 悟り開いた、、、あ、まだ開ききってないけど、あとちょっとの気がする。人でなくなりますよね、悟り切ったら
---nishikekeさんに対してはバンドの時からMCでよく感じてましたけど、深いですよね。深くてしかも終わりがみえない、輪廻してる
あっけ: 哲学とか仏教とか、そういう感じですよね
nishikeke: そうです、でも、仏教を捨てようと思って
あっけ: えーーー!
nishikeke: 捨てます、私は仏教ではないから。もっと悪い人になりたい
あっけ: お寺で働いていたのは?
nishikeke: 辞めた。なんか、転機かもと
あっけ: 私もこの9月で職場が変わって、一人暮らしをスタートさせるので、ちょっと環境が変わります。環境が変わる時ってウキウキしますよね、めっちゃ不安なんですけど。でも、転機かなって
nishikeke: あー、転機なんだ。それでもし1日目でヤバいなと思ったらどうするの?
あっけ: 1日目でヤバいなってなる可能性はめちゃめちゃあるんです、でも、そうなったら素直に失業保険をもらおうかと(笑)
nishikeke: 私はあっけちゃんのそういう所が好き、私にないものを持っている。取捨選択が自分の意思によってできる人やって
あっけ: いやいやいや、されてますよ
nishikeke: してないですよ、私はできへんことでばかり悩んでいる気がする
---ちなみに、nishikekeさんは音楽の為に集中的に働かれていたのですか?
nishikeke: そうですね、音楽をやる、、、うん、、、まあ、音楽、、、えーーー、もうどうしよう。音楽=芸術ではないじゃないですか。自分の中では、音楽と芸術は結びついているもの、でも全然イコールではない、、、。音楽に集中するために仕事を辞めるんですけど、音楽=芸術ということが自分の中にあるから人としてカッコよくならないといけなくて、音楽だけの仕事をやっていくという考え方では無く、嫌なことはしないという人生に変えようと。
「カモメ食堂」という映画がとても好きで、自分の中でこんないい映画と出会えるとは思えなかったくらい。めっちゃ夢があるわけじゃないけど、外国で一人食堂を開いて「こんなところで一人でやってすごいわね」って言われた時に、「別に、もう、嫌なことはやらないって決めただけなんです」と言ってて。その楽さがいいな、今からでも欲しいなって。だから、音楽の技術を上げることはもちろんだけど、ちゃんとカッコいい人になれているのかなという点を考えています。だから、あっけちゃんみたいな歌がうらやましかったりします
あっけ: 歌いたいことを歌ってるだけですよ(笑)。なんか今までの生活のリズム、バイトしてライブして音楽作ってたまに音楽でお金もらって、みたいなことを平気でこのまま続けられそうで怖いんです。数年経ったときにゆがんできそうですが、やりたいことの優先順位をつけてやっていかないと。めっちゃシンプルに生きろって言われたんですよ、ザ・シックスブリッツの西島さんに。1位・2位を決めて時間を使っていかないと、ぐちゃぐちゃになってしんどくなるよって。数年前にその話を聞いたときにはよくわからなかったけど、確かに最近すごくそう思うようになってきて、じゃあ自分は何をやりたいんだろうって。
やっぱり音楽を作っていたい、それを1位にするためにはどうしたらいいんだろう。お金を稼がないと生活はできないし、じゃあどうやってお金を稼いだらいいのか、自分のアーティスト性を上げていくしかないし自分を売っていくしかない。もっと制作をしていかなきゃいけない、時間がない、じゃあバイトの時間を削ってちょっと貧乏になるけどそこに集中して数年頑張ろうかな。そのために一人暮らしをはじめます。
あっけ: 世の中にはびっくりするくらい色々な人がいるじゃないですか、この歳になってようやくそういうことを肯定できるというか理解できるようになってきて、だからこそ自分の進む道もいっぱいあるんやってことに気づいた
nishikeke: いろんな人がおるんやってなって、20代の頃は尖ってるとかなるやん、それが丸くなっていくとか優しくなっていくとかわからへんけど、「丸くなったね」とか「大人になったね」とか言われると嫌?
あっけ: 嫌かな、言葉に込められた意味を想像してしまって。落ち着いちゃったねみたいな感じだから
nishikeke: 「深みが増したね」だったらベストやな
あっけ: あー、ベストですね
nishikeke: 世の中の人に注意して欲しい、「深みが増したね」がベストやって
あっけ: 色々なことを知ってくれて感じてるから、かけてくれる言葉も変わるじゃないですか。そんな中で「丸くなったね」って言われるのは別にかまわないけど、そんな刺激だけを求めていた方には申し訳ないけど、違いますって(笑)
---すごく変な質問していいですか、お二人も関西出身(nishikekeさんは奈良、あっけちゃんは京都)ですが、関西人であることのメリットを感じたことはありますか?
あっけ: 東京に行った時、男の人に「京都弁、俺好きだわ」とか言われて、「お酒のまはりますか?」って言っただけで喜ばれるという、それくらいじゃないですか。でも、それだけのメリットしかないのに、「やっぱ京都人だよね」と言われるデメリットがすごいです。「ニコニコしてるけどホントにそう思ってるの? 京都人だよね」みたいな
nishikeke: みんな京都に対する偏見を持っているな
あっけ: もってるし、ある意味正しいし。でも、突っ込みを面白く返そうとか考えるところは関西人だなって感じます。面白いことを言った後に、関東の人は「それおかしいでしょ」で終わらせるけど、突っ込みでもうひと笑いおこそって。それ、メリットじゃないな
nishikeke:なるほどね、MVP取ったろみたいな感じや
---ワンマンの時に必ずやってますよね
あっけ: 200%用意してたやろ、そのアンコール、とか。映像も用意してるし(笑)。笑いを取るのが一番緊張する(笑)
nishikeke: 無駄なことにプレッシャーを感じてんねんね、関西人は
あっけ: ほんまにそうですよ
---みんな自然を装ってるけど、そんな感じなのですね
nishikeke: 私、奈良を推したいです
---そういえば、リニア新幹線は奈良を通りますからね
nishikeke: それで、調子に乗ってしまったら、私は奈良を推さない
---調子乗りますかね?
nishikeke: 乗りますよ。突然じゃがりこを食べさせられて「なんやこれー!」みたいな感じに、奈良の人もなるかもしらん
---???
nishikeke: 奈良に都市があった、その歴史に対する誇りはあるけど、、、頑張らなくてもいい、大阪にも近いし。深いっすよ、ヤバいっすよ
---(nishikekeさんは奈良の話になると、何かがおきてしまうようです)
あっけ: なんか、未来の話とかするじゃないですか。50年後とかのことを考えると、自分の遺伝子を残したいとか思います? 子供を残したいって
nishikeke: 全く思わん
あっけ: ああ、おもわへんのやー。私も思わないですけど、
nishikeke: 10年後とか言われても、ほんまに生きているのかもわからないから
あっけ: 今を思うとすごく好きな人がいたりするのはステキやなって思うけど、50年後の未来を想像すると空気とかどうなってるんやろとか、子供がどんな生活をするんだろうとか考えると責任が持てないんですよね。nishikekeさんならわかってくれるかなって
nishikeke: わかるわかる。うちのおかんも、今子供産んだからかわいそうやって言うもん
あっけ: このスピードで進んでいったらどうなるんやろって。いい時代に生まれたかなと思ってるけど、この先はと考えると、、、もう、100年以内やなって
---なんか、すごい方向に話が、、、
---なんだか、重い話が続きますね
nishikeke: 軽い話しますか、○○○、○○○、○○○、○○○○
---おいっ! 高校生か!!(笑)
あっけ: nishikekeさん、急に下ネタに振り切りますよね、スキです。ダレカンチ(nanoの上にある居酒屋)のミノウラくんが、nishikekeさんが飲んでるときに普通に「元気してる?」って○○を握られるって言ってて(笑)
nishikeke: 私、ほんまにミノウラさんに慣れなくて、、、めっちゃこわいねん
あっけ: あの、何考えてるかわからない顔ですか
nishikeke: うん、そうそう
---ミノウラくんある意味怖いですよね。いや、めっちゃいい人なのに、いい人なのになんだか裏がありそうで
nishikeke: お酒の力を借りてそんなことやってるけど、次に会った時はそれまで以上に距離が拡がってて。ミノウラさんの顔色をうかがっちゃって、いろいろ考えてるんやなって思ったら距離を詰められへんくて、、、。モグラさんとかわかりやすい、めっちゃ考えてて観察してくれてるけど
あっけ: モグラさんは本当に情に厚い人ですよね
nishikeke: 裏がないですよ。でも、ミノウラさんはまだわからへん。だから、めっちゃ勇気を振り絞って○○を、、、
あっけ: あははははははっっっっ!(笑)
nishikeke: カラダってのは、ココロよりよっぽどわかりやすいじゃないですか。だから、私にとってはそれが確かなもの、間違いないモノなんです、カラダは
---なんなんですかこれ。じゃあ、23日も打ち上げはダレカンチで、というわけでよろしくお願いしますミノウラくーん
あっけ: コラボって難しいですよね
nishikeke: コラボって、なんか突き抜けて化学反応が起こってないと意味がないと思う。カバーもそうで、カバーも歌がうまいだけとかあんまり。カバーこそ超えてなんぼ
あっけ: カバーはオリジナルと同じレベルじゃないと
nishikeke: ホントに、ホントに、そう
※9月23日nano、お二人でコラボするみたいです
---それでは、最後に23日のイベントのお話を。当日にかける意気込み、ではなく、お互いに望むことや期待を聞かせてください
あっけ: 私はnishikekeさんのソロのステージをnanoで見ることを想像すると、モグラさんと相思相愛じゃないですか。愛をもって音響的なバイブスが高まっているのを見るのが、楽しみでありヤキモチを焼くんだろうなって(笑)。なんか、低音をグッと上げるとかツイートしてたから
nishikeke: この前、ループもんでシックにだんだん無くなっていって終わるつもりだったのに、モグラさんディレイをかけ過ぎて、どうやって終わったら、、、ってなった
---独特ですよね、他のライブハウスではなかなか見れない景色ですよね
あっけ: あそこまで、派手にはしないですよね
---みんなステージでニヤってしてますし
あっけ: なんか、ニヤってしても許される距離感がいいんですよね
---nishikekeさんどうですか、あっけちゃんに期待することは
nishikeke: 私は今の髪型のあっけちゃんが、ちょうどええ、おいしい時期、、、なんやろな、すごい似合ってるなって。飾ってもなく、ボーイッシュすぎず。そんなあっけちゃんの汗をリアルに浴びたい、nanoで。ほんまに浴びてみたい
あっけ: ちょっと、ほんまにこうやろうかな(汗を振りまく仕草)
---あんまり汗をかくイメージはないですよね
あっけ: 拭うんですよ、先に
---下手の人がかなり汗がすごいですからね
あっけ: あの人はデブなんで(笑)、シンプルに(笑)
---だから、余計に汗をかくイメージがないんですよね
あっけ: 実際、あまりかかないですね
---ということで、汗を浴びたいというオーダーです
nishikeke: 汗かいて、よりセクシーなあっけちゃんをみたい
あっけ: 意識します、首すじ意識します(笑)
nishikeke: 首すじ!?(笑)
---ミストの機械とか用意しますか
あっけ: 機材が全部壊れそう
nishikeke: 、、、、、、でも、そんなことはほんまは思ってません
あっけ: あはははははははは!!!(爆笑)
nishikeke: や、ココロ突き動かされるのを待ってます
あっけ: 本当に楽しみですよねー、ドキドキしちゃう
---これは、いいライブが見れそうですよ。実は、今回のイベントをやると決めた瞬間に、「カトキット」と「nishikeke」さんを真っ先に誘っていたので。他の出演者で気になる方いますか?
あっけ: 個人的にはイットウィル(It will be rainy (but I go.))が
---そういえば、対バンしたことないんですよね?
あっけ: え? やったことありますよ、ホントに? あるある、nanoでやりましたよ、、、気のせい??
---サーキットとかですかね? で、バライゴーが楽しみですか?
あっけ: イットウィルに言いたいことは、今年の「いつせか」(いつまでも世界は…5月に行われたサーキットイベント)で下北さん(インタビューアー)を4曲くらい取られてるんですよ。それに対してすごくヤキモチを焼いているんで
---何を言い出すのかと思ったら、あれは時間が被ってたいて致し方なく、、、でも、ちゃんと行ったじゃないですか
あっけ: でも、2曲でしょ、イットウィルは4曲でしょ!
---やばい、こわい、minamiちゃん( It will be rainy (but I go.) Dr.)逃げて!
あっけ: minamiちゃんには何もしない、藤村さん ( It will be rainy (but I go.) Vo.Gt.) ですよ!(笑)
---藤村くん、昨日ライブ配信してわかりましたけど、すごいですよね、少年ですよね。女の子のマーチと同級生だったか、古くからの知り合いだったみたいです
あっけ: え? 「女の子のマーチ」っていくつですか?
---sskさん(女の子のマーチ Vo.Gt.)は、この前30歳になったばっかですね。生誕イベントやってましたよ
あっけ: え? え? わたし、めちゃくちゃ若いバンドやとおもってました
nishikeke: 私もそう思ってた
---顔出ししてないですからね、ライブ配信にも来てましたけどカメラに写りそうになるとお面被ってましたから。まあ、素顔見ても若く見えますけど
nishikeke: やっぱ、30歳になったら顔を隠していかないかんのかな、、、
---いやいや、彼女はずっとお面してますから、顔出しNGなので。ちなみに、この二組の次にオファーしたのが「女の子のマーチ」ですから
nishikeke: 全部潰していかないかんな
あっけ: そら、そうっすよ
---こわい、10代の「Lala」は潰さないでーーー
あっけ: 一掃して帰ります
---どのバンドも音楽的な方向性は違うので、面白いと思います
あっけ: 一掃して帰ります(二回目)
nishikeke: トリやしな。全部弦切れたらどうする? 6弦から1弦まで全部
あっけ: 全部弦がキレたら、全電源を抜いて歌います
nishikeke: ええなーー
あっけ: カラダひとつで行きます
---はい、すごいライブが見れそうですよ、みなさーん! 楽しみにしています、ありがとうございましたー
2019年9月23日(月・祝)
316NIGHT vol.10
『祝!10回目の316NIGHT』
京都・二条nano
ADV 2000円(+1D)/DOOR 2500円(+1D)/学割:大学・専門学生以下1000円(+1D) *学生証提示
OPEN 17:30/START 18:00
[出演]
○nishikeke
○女の子のマーチ
○It will be rainy (but I go.)
○カトキット
○Lala
チケット:
○バンド予約
○ライブハウス予約
○イベントWebサイト予約