久しぶりのバンドでの東京遠征を終えて

京都の「モルグモルマルモ」というバンドのドラマー、深田和良です。飲食店をやってる立場上、日々コロナの話題、対策には敏感に生活しているつもりです。

深田和良
深田和良

そんな中6月19日(緊急事態宣言中)、久しぶりに新宿紅布(レッドクロス)でライブしました。コロナ禍になる前は月1回くらい、ありがたい事に紅布や、東京のライブハウスで演奏させてもらう機会があったのですが、僕達のバンドはその機会がコロナ禍の影響で無くなってしまい、なんやかんやで1年と数ヶ月たってしまい今回やっとできました。長かった! そして、ほんまに楽しかったです!

お客さんもルールを守って楽しんでました、これはコロナ禍が始まってからライブハウスでずっと見られる景色で、ほんまに素晴らしいです。ずっと僕たちは頑張っています、胸を張って言えます。ライブハウスに対しては色々な意見がありますが、やっぱり僕らはライブハウスが好きで、必要としてるとても大切な場所です。

2021.6.9 新宿紅布・ファーストピッチ~東京編~

僕は『東京でもそうか!そうやんな!』と当たり前になってしまった光景に対してめちゃくちゃ静かに感動したし、それと同じ位コロナによって失ってしまったモノの大きさを痛感しました。ライブハウスの景色は変わってしまいました。遠征で東京に来て、京都や大阪と同じような状況である事を改めて思い知らされました。車で朝早くに京都を出発してSAでご飯を食べて、リハーサルして、ライブしてヘトヘトになって帰ってきて、当然わかっていたはずなんでしたけどこの現象は僕らの身近なところだけで起こっている事ではなく、日本の殆どのライブハウスで起こっている事なんだと身を持って改めて体感させられました。わかってたはずなんですけどね、バカなんですかね。でも、そう思ったから仕方ない。くそ、コロナ、クソボケ〜い!

実は去年の11月にソロで(弾き語りもしています)来てたのですが、あの時はここまでの感情は生まれなかったので自分でも不思議です。バンドで来たという事に意味があるのか、自分主催のソロライブイベントで余裕がなかったのか…。

それにしても全国各地で似たような状況でみんな必死に戦い、楽しんでると思うと色々な感情が生まれますね…。それでも、今回遠征に行けてよかった、また行きたいです、知ってる街にも知らない街にも。オファーお待ちしてます☆

ところで、この前四条通りを歩いていたら、真昼間からお酒を出してる店を見かけました。

今、店舗を構えて商売されてる方は、それぞれの考えがあって、店主の判断でルールを守る人がいたり、破る人もいます。

一見、ルールを破るお店は「アカン!」と思われるかもしれませんが、今、この問題の場合、僕はそうは思いません。協力金の振り込みは遅いし、1人1人に色んな事情があるんです。その判断は、他人が口を挟めるものではないです。僕も自分でお店をやってます。自分が悩みに悩み抜いて出した判断に口出しされれば凄いストレスでしょう。だから自分では到底理解できないものでも、それぞれの事情があると認めないわけにはいかないと思ってます。あとは自己責任で自分で色んな事を判断していくしかありません。流石に、『コロナなんてないぜ!だからマスクを外して飲もう』というスタンスの店には、絶対行きませんが…。

ややこしくてそれぞれが分断され、生きにくい世の中だと感じてますが、この苦しい時期をみんながそれぞれの方法で乗り越えて、いつかグラスが割れるほど激しい乾杯をして、肩を抱き合い、笑ったり、泣いたり、怒られたり、喜んだりしたいです。それが今回、京都のバンドのドラマーが久しぶりに遠征をして思ったことです。

その日までどうかお元気で。絶対死なないで。

因みに今日いらん事を言いの、我らがリーダーふじじが

『東京オリンピック…やらない方がいいと思いますけどねぇ〜』

と言った時、強めの拍手を頂いた気がします。気のせいかな?いや、気のせいじゃないな。

モルグモルマルモ
モルグモルマルモ