2018年9月7日に、配信限定で「愛の反芻/ハーフダーク」をリリースした名古屋の「百長」。
12月6日京都nanoからはじまるリリースツアーを前に、百長の二人にインタビューを敢行。バンド結成の経緯から、今回の配信リリースそしてリリースツアーについて、さらに百長が目指す音楽について伺いました。
---316では初めてのインタビューということもあり、まずはバンド結成の経緯から教えてください
大森貴太(Vo.Gt.、以下大森): 結成の経緯は僕が歌を作って歌いたいと思ったのが始まりで、大学時代に結成しました。ウチの大学は外部者ウエルカムの大学で、サークルがその大学の学生でなくても入ることができて、そこに遊びに来ていたのがゆなちゃん(三輪)でした
三輪友里奈(Dr.Cho.、以下三輪): 私の弟がみどり君(大森)が部長の軽音部に所属していて、私は遊びに行って百長を知りました
大森: それが7・8年前の話ですね
三輪: 最初は百長のお客さんでした、おもしろいバンドだなーって。その後、当時のドラマーが抜け1年間百長はサポートドラムを入れて活動をしていましたが、私はそのサポートうちの1人でした
大森: 1年間で5人にサポートをしてもらい、その上で正規メンバーになってもらいました
---続いて今回リリースされた「愛の反芻/ハーフダーク」について、今回の音源はCDではなく初の配信でのリリースですが、なぜ配信のみのリリースなのでしょうか
大森: 単純に好奇心というか自分たちもあまり配信というものに触れていなくて、新しく間口を広げる、新しい世界に踏み込んでみるという好奇心からですね
三輪: 私も今回のリリースで配信サービスの利用をはじめました、こんな便利なものがあったのかと
---なかなか、バンドをやっている人たちでも使っていない人が多いですからね
---そして、今回のツアーについて、京都の「カトキット」そして東京の「テジナ」と回りますが、どうしてこの2バンドと回ることになったのでしょうか
大森: ツアーのブッキングを考えた時に、百長はスルメバンド(聞けば聞くほど味が出るという意味)なので仲が良いと言っているバンドを改めて呼ぼうと。関西はカトキット、関東はテジナの2バンドがまず出てきました。あと、東京編に出演してくれる「THIS IS JAPAN」はまだ一回しかやっていないけど、レコ発に呼んでもらってよかったんだよね、その時にぐっときた
三輪: うん、趣味とかも含め通じるものがあった
---テジナと百長は合うし、カトキットと百長も合うのはものすごくわかります。その一方で、カトキットとテジナという組み合わせは予期していなかったです
大森: その2組は初なのかな、対バンしたことないって言ってたかも
---しかも、テジナもリリースツアーなんですよね。12月6日に京都nano、13日に東京Marble、年が明けて1月11日が大阪Fireloopで13日がホームの愛知CLUB ROCK’N’ROLLです。関西が2回あるというのがポイントですね
大森: 自分たちでは、京都は関西という認識はあまりしていないです
三輪: 京都は第2のホームタウンですね
大森: 特にnanoはね
---なぜか私もよくnanoで見ています、百長にとっては京都は特別で東名阪+京都という感じなのですね。と、ここでnanoの話が出たので316としては、あの日のことを伺いたいです。2015年3月16日のnanoです、ぽわん・カトキット・シンガロンパレード・モルグモルマルモという今考えると凄まじい組み合わせでしたが、あの日のこと覚えてますか?
三輪: 覚えてます
大森: すごく覚えています。百長的にはものすごくダメなライブで、トップ1か2くらいの悪さでした。なんかダメだったね
三輪: ダメでした、終わったあと外に出るのも人前に出るのも嫌なくらい
---あの日、初めてnanoに入っていきなり見たのが百長で、とても印象的だったのですが
三輪: なんだろうね、なんか負けてたよね気持ちが
大森: うん
---そうだったのですね、フロアで見てものすごく衝撃的だったので意外です
---ここでお聞きしたいのですが、ずばり百長の音楽とは?
大森: どう答えたらいいんだろう、、、そうだ「大森貴太という人間を知ってくれ」ですかね、百長の音楽とは。自分の考えていること、もやもやした気持ち、こういうことで心が動いているとか。基本的に誰かの歌とか、誰かの出来事についての曲は作れない。そういうものは時間が経つにつれて薄れてしまい、そのうち歌えなくなってしまうから。自分自身が感じたもやもやとしたものは歳を取っても変わらないし、様々な経験をして月日が経つと見え方が変わったりして、ずっと歌うことができますね。百長の音楽とは、100%僕自身、大森貴太を知ってくれですね
三輪: 私は自我が無いですね。みどり君がつくる曲や歌詞が好きで、それをやりたい気持ちでやっています
---自分自身ですか、初めて百長の音楽に対するスタンスを聞いてものすごく腑に落ちました。自分の中にあるモヤモヤした気持ちを歌い続ける訳ですね
大森: それしかできないですね。ハッピーなこととか、歌ってもしょうがない。楽しかったとかあのコが好きとか、不特定多数に表現する必要がないです、あくまで僕はですけどね
---ハッピーな気持ちを共感してもらいたいわけじゃないということですね
大森: でも、百長の音楽に共感するとっかかり自体は誰にでもあると思っています
---確かに、それは納得できます。今まであまり深く考えずに百長の音楽を聴いてきましたが、今回お話を伺ってとても理解が深まりました
---バンド名の百長は、大森さんのご両親がされているお店(居酒屋、愛知県豊橋市)が由来とのことですが、そもそもどうして百長というお店の名前になったのでしょうか?
大森: 百薬の長から、ですね
---おお、まさにお酒ですね
大森: 人生でいろいろな人に出会いましたが、母親よりお酒に強い人を見たことがないです
三輪: すごいです、お母さん
大森: お客さんが来ている来ていないにかかわらず、飲んでいますね。お客さんが来たら、お客さんにもらう「私のグラス空いちゃったわ」って、そしてお客さんより飲む
三輪: すごい、、、
---私自身の実家から比較的近いので帰省したときに一度伺ってみたいです。そこまで言われたらどうしてもお会いしたくなってきました
大森: 覚悟をしておいた方が(笑)
三輪: お母さんは雰囲気は柔らかいけど、セクシーで毒があるような
---大森さんそのものじゃないですか(笑)
三輪: 今でも酔っ払って庭で朝を迎えたり、朝露がやさしく起こしてくれる、だっけ
---お母さんのことに詳しいですね
大森: ゆなちゃん、よく飲みに来てくれてるからね
三輪: よく行って仲良くしてもらってます。センスがある方です
大森: いつ帰っても「私ボーカルならいけるわよ」って言われます(笑)
三輪: 強いよね、いろいろな意味で
---最後に、今回のツアーに対する意気込みをお願いします
大森: うーん、これは期待外れな答えかもしれないですが、いつも通りですね。いつも通りやってさらに百長の良さを味わってもらいたいです、ツアーのブッキングで頑張りましたので(笑)
---ありがとうございました、ツアー楽しみにしています
2018年12月6日(木)
百長「愛の反芻/ハーフダーク」Release Tour 京都編
京都・二条 Live House nano
百長、カトキット、テジナ、THE CAMP
18:30OPEN 19:00START
前売り2,500 当日券3,000円
入場時別途Drink代必要
2018年12月13日(木)
百長「愛の反芻/ハーフダーク」Release Tour 東京編
東京・新宿 Marble
百長、カトキット、テジナ、THIS IS JAPAN
18:30OPEN 19:00START
前売り2,500 当日券3,000円
入場時別途Drink代必要
2019年1月11日(金)
百長「愛の反芻/ハーフダーク」Release Tour 大阪編
大阪・寺田町 Fireloop
百長、カトキット、テジナ、ANABANTFULLS
18:30OPEN 19:00START
前売り2,500 当日券3,000円
入場時別途Drink代必要
1月13日(日)
百長「愛の反芻/ハーフダーク」Release Tour 愛知編
愛知・新栄 CLUB ROCK’N’ROLL
百長、カトキット、テジナ
18:30OPEN 19:00START
前売り2,500 当日券3,000円
入場時別途Drink代必要