8/31 CLUB Que「ぽわまみれ」特別対談『ぽわん・メイビーモエ×つしまみれ・まり』

 

2016年8月31日(水)CLUB Queで注目のツーマンライブ『ぽわまみれ』が行われます。下北沢ブロイラーでも何度か紹介しているぽわん、そしてつしまみれによるツーマンライブ。下北沢界隈では幾度となくライブを行っていた両バンドが、8月最後の日にCLUB Queを舞台に熱いアクトを繰り広げる。6月1日に名古屋・CLUB ROCK’N’ROLLでこの2組が出演したイベントが大いに盛り上がっただけに、この日のツーマンライブにはなおさら期待がかかります。

17年間同じメンバーでバンドを続ける「つしまみれ」のまりさんと、メンバーチェンジを繰り返しつつもデストロイポップを標榜するに至った「ぽわん」のメイビーモエさん。両バンドのボーカル2人に、お互いのバンドの出会いからそれぞれのこれまで、下北沢の話し、そしてこのイベントにかける意気込みを伺いました。

ぽわまみれ対談

---8月31日にCLUB Queにてつしまみれとぽわんのツーマンライブ「ぽわまみれ」が開催されます。下北沢で幾度となくライブを行っている両バンドですが、対バンは何度目でしょうか?

ぽわん・メイビーモエさん(以下、メビちゃん): 先日の名古屋(2016/6/1・CLUB ROCK’N’ROLL「ぽわんの“こ・わ・れ・ちゃ・え!ツアー”」)の1回のみです。あと、サーキットイベントの際に出番が並びだったので、その時にお会いしました

つしまみれ・まりさん(以下、まりさん): そう、ぽわんちゃんたちが出番終わりで「はあはあ」と息を切らしながら出てきたところで、見た(笑)

メビちゃん: 実はうちのドラム(舘松子莉)が昔からつしまみれさんのことが好きで、「話しかけるチャンスだ」とその時に思ったみたいですが、緊張して話しかけられないまま終わってしまって。そんな最中、名古屋のイベントをダメ元でオファーさせて頂いたところ出演頂くことになり、メンバーで興奮していました

まりさん: こちらこそ、ありがとうございます(笑)

メビちゃん: 元々つしまみれさんのことは知っていたのですが、うちのドラムがぽわんに入ったときからずっと対バンしたいと話していて、でも当時はバンドをはじめたばかりで畏れ多くて、、、。そのサーキットイベントの際にはじめてご一緒して、声かけたいなーと思っていたところから、勇気を出して声を掛け実際にイベントにお誘いしました。その名古屋で一緒にやったときのつしまみれさんのライブが衝撃的で、また一緒にやりたいという思いがあり、今回のイベントもお誘いしました

---どちらのバンドも下北沢で頻繁にライブをされているので、面識があると思っていたのですが、そういうわけでもなかったのですね。ちなみに、まりさんはぽわんのことはご存じでしか?

まりさん: ぽわんは名前しか知らなかった。でも、マツナリナオキくん(舘松子莉の本名)って人が、つしまみれのことをめっちゃTwitterでつぶやいていたよね

メビちゃん: してましたね(笑)。彼が前やっていたバンドのレコーディングエンジニアの方が、つしまみれさんも担当されていて知ったようです。一方的につしまみれさんに対して片思いみたいな感じですけど

まりさん: カタカナで「マツナリナオキ」って名前の人が、つしまみれのことがめっちゃ好きなんだって。とにかく、彼のことは知ってたけど、突然「女になりました」って書いてて、、、この人大丈夫なのかなって思ってた(笑)。このつしまみれが好きな人、女になっちゃったってこっそり心配していた。バンドメンバーに無理矢理、服を着させられているのかなぁとか。結構、昔の話なのかな?

メビちゃん: 4、5年くらい前ですね

まりさん: そこで彼がぽわんというバンドをやっていると書いていて、知ったのが最初かな

メビちゃん: 今日呼べばよかったかも。来ても緊張して何も話せないだろうけど、、、

まりさん: だから、名古屋で一緒にやったときに話しかけようと思ったんだけど、私が勝手に知ってるだけかもとか思ってて

メビちゃん: すごく、もじもじしてましたよ。楽屋に戻ってきて「ヤバイ、ヤバイ、どうしよう、、、」みたいな感じで(笑)

---まさか、舘さんがつしまみれとぽわんを繋いでいたとは。そんな、不思議な縁があったのですね

まりさん: マツコ(舘松子莉の呼称)だったんだね、キッカケは。なんだか、Twitterを見てたらだんだん女装もうまくなっていって。でもわからなかったのは、女装家なのか男性が好きな人なのか、それとも無理矢理やらされているのか、、、

メビちゃん: あれは自分の希望により、女装してます、心は男です。でも、彼女は10年くらいいなくて、、、15年くらいかも、、、

まりさん: そうなんだ、、、

---これ、書いてよいのでしょうか、、、

まりさん: それ、書いたらマツコファンが盛り上がるかも

メビちゃん: 元々、男性はマツコだけだったので、女の子のファンから「マツコさん、カッコイイ!」って言われていたのですが、最近男のギタリスト(あししオポチュニティー)が入ってガッツリそっちに取られてしまって、いじけていました

まりさん: ギター、かわいい男のコだもんね、光GENJIみたいな。やばい、世代がバレる(笑)

ぽわまみれ対談

---それでは、お互いのミュージシャン歴的な、今に至る経緯についてお聞かせください

まりさん: モエちゃんは、めっちゃ長いんだよね?

メビちゃん: わたしは高校1年生の時からなので、ちょうど10年くらいですね。最初はバンドではなく、ひとりで路上ライブをやっていました。でも、なかなかうまくいかなくて、ボイストレーニングのスクールに行って、絢香とか歌い上げる系のレッスンを受け、オーディションも受けていました。でも、バンドが諦めきれなくてぽわんを組みました

まりさん: モエちゃんは歌手志望だったの?

メビちゃん: 元々、中学生の時はバレーボールをやっていて、順風満帆で画に描いたような青春時代を送っていました。高校もバレーボール部に入ったのですが、ちょうどその年に顧問の先生が替わって、部活が激弱になっちゃったんです。それで、部活動がものすごくつまらなくなってしまって、結果的に辞めてしまいました。本気でバレーをやっていたこともありその反動が凄くて、、、ギャルになりました。そんな時期にたまたま見かけた路上ミュージシャンに恋をして、「私も同じ立場になったらいける気がする」みたいな、超不純な動機でギターを買って路上で歌い始めました

まりさん: その時はアコギなんだ

メビちゃん: そうなんです、好きな人がそうだったから、単純にそれだけの理由で同じにしようって。その後、学校に軽音部がある事を知り文化祭で演奏を見たらめちゃくちゃカッコよくて、私もバンドやりたいという気持ちになりました。でも、その当時は路上ミュージシャンの所に通ったり、バイトをしてたりしてて学校にあまり通っていなくて、学校に友達があまりできなかった。一応学校は行くけどあまり心を開くことができず、路上ライブをやってもイマイチしっくりこなくて、本当にやりたいことはなんだろうって、高校時代はそんな感じだったんです。

でも、高3ぐらいの時に自分も出演したイベントで女性シンガーのライブを見て、そんな気持ちで同じステージに立っていた自分が恥ずかしくなりました。その人はものすごくカッコよくて、こんな風になりたいと思い、本気で音楽を頑張ろうと決めました。

高校を卒業してから、メンバー募集をしてバンドを組んだりしたのですが全然続かなくて。なぜか集まるのが男の人ばかりで、変な人もいたりして何もうまくいかなかった。それなら、オーディションを受けて事務所に入り、歌手を目指した方がちゃんと歌えるのではと考えました。

それで、ボーカルスクールに2年くらい通いオーディションも受けて、事務所のレッスン生として活動していたのですが、結局話が進まないまま終わってしまいました。そして、ボーカルスクールを辞めた頃に、ぽわんの初期メンバーが集まり、ガールズバンドをやってみようという話しが切っ掛けで今に至ります

まりさん: 今、何歳だっけ?

メビちゃん: 26歳です

まりさん: ぽわんをはじめて何年?

メビちゃん: 来年で5年です、私が22歳の時にはじめました

まりさん: ちなみに、マツコはすぐに現れたの?

メビちゃん: マツコは、自分が高校時代から出ていたライブハウスで出会いました。彼のバンドがそのライブハウスによく出ていて、打ち上げでよくしゃべる変わった人だなーという印象でしたね

---ドラムを探していて、面識があった舘さんにお願いしたんですよね、最初はサポートで。その後、自らカツラを被って正式にぽわんの一員になったとか

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